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2014.06.27

BKC 6.26ブックカフェ開催報告

ニュース


2014年6・26 BKCブックカフェレポ-ト


昼下がりにゲリラ豪雨に見舞われた夕方、BKCでブックカフェが開催されました。今回は8名の方が参加してくれました。

 

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こんな本が出ていました。

紅玉いづき       『青春離婚』 『ミミズクの夜の王』 『毒吐き姫と星の石』

ハインライン      『夏への扉』

辻村深月        『冷たい校舎の時は止まる』 『凍りのくじら』 『僕のメジャ-スプ-ン』

島重宣          『赤ゴジラの逆襲』 『職業としての学問』

サン=テグジュペリ  『星の王子さま』  『翻訳の技術』  

浜田満          『サッカ-ビジネスほど素敵な商売はない』

ゲ-テ          『ファウスト』

中原中也       『汚れちまった悲しみに』 『きのう何食べた?』

森絵都          『カラフル』 『風に舞い上がるビニ-ルシ-ト』

梶井基次郎      『檸檬』

 

こんな発言が出ていました。

「紅玉いづきさんは、あまり本は出ていませんが独特の視点で、苦いけれどやさしい感じです。人生の嫌な側面を臆せず書いている人です。」


「理想のみんなのために自分を捧げている王様が出てきますが、人間として破綻していないと理想の王様になれないところがあって、外面に問題なしだと、人格その他にしわ寄せが来ると思います。」


「確かに救いのないダ-クな部分を書いていますよね、でもなぜだか『ミミズクと夜の王様』のシリ-ズはハッピ-エンドなんです。」


「辻村深月の『凍りのくじら』を読みました。主人公は本が好きで、知的な娘なのですが、だからこそ、周りから外れて覚めた眼で見ているところがあります。その手法として藤子・F・不二雄の少し不思議というSFが出てきます。でも一番人に読んでほしいのは『ぼくのメジャ-スプ-ン』です。特殊な能力を持った、男の子が、精神的傷を負った同級生の女の子を助けたいと思い、傷を与えた犯人に対してどこまで罰を架していいのかと悩むお話です。」


「『赤ゴジラ』の逆襲は、二軍でくすぶっていた嶋選手が55番の背番号を得て、努力の末 首位打者になります。結果を出せない努力は無駄だと思ったり、共感しました。」


「授業で読んでいる『職業としての学問』は全然わかりません。どういうふうにすればわかっていく力を身につけることができますか。そういえば読んでわからんなと思う本はたくさんあって、例えば中原中也、とか『星の王子さま』とか」


「『星の王子さま』前に英語の対訳を読んで泣くところでした。」


「英語?サン=テグジュペリはフランス人ですよ。どうせならフランス後で読まなきゃ。」


「心に残っているところは、〈友だちになるということは、飼い馴らすことだ〉〈かけた時間の分だけ、それが大事なことになる〉というところ。」


「『翻訳の技術』を読んで、作家を意思を尊重して日本語に変換していく大変さを感じました。」


「きちんと訳しているのに、結果誤訳ということもありますよね。」


「村上春樹とかはもとが英語みたいな日本語なので、そのまま訳されていますよね。」


「昔は本を読んでいましたが、その後遠ざかっていました。でも大学生になって本を読もう、語学の勉強をしようと決意しました。企業の社長さんの本を本で、人生を吸収したいと思いました。」


「20代に始まる夢設計図ということで、メモを取る習慣が必要と納得しました。メモを取ることが、日々の人格を作る、そして日常的に見返すことが大切だと思っています。」


「本は知らない世界を経験、体験できるし、ほんとうに世界が拡がりますよね。」


「世界中すべての本が自分の教科書です。」


「『ファウスト』なんて、ゲ-テが60年かけて書いたものを例えば一週間で読める。すごいことです。」 
「〈時間よ、止まれきみはうつくしい〉でしたっけ。」


「かっこいい言葉は他にも一杯ありますよ。〈周囲の物体と同一化したような固着した馮依物〉というとこをは、自我がなくなった一瞬のことをうまく表していると思います。言葉にしにくい、日常の何でもないことを表すことができるのはすごいことだと思います。」


「見たままでなく自分の印書を語ろうとするのが詩だと思います。例えばゴッホのうねるようなタッチで描く椅子の絵のような。」


「いつも恋愛のこと出しますが、ほんとうに心から好きだと感じるのは、胸が痛くなっているときです。一世一代のこれしかないという恋愛はなかなかできない。それがわかっている人を探したいと思います。でも失恋したときに太宰治の『斜陽』を読んで立ち直りました。〈人生は恋と革命のためにある〉を読んで戦おうと思えました。」


「梶井基次郎の『檸檬』は、檸檬の冷たい質感とよんどころない主人公の対比が見事です。この頃の時代の作家はスト-リ-がめちゃくちゃなのに、わけのわからないことを小説として成立させてしまっているところがすごいと思います。」


「人を屈服させる表現力が豊かだと思います。言葉に限界はあるけれど、限りなくありのままに近づいている感じがします。」


「梶井は〈桜の木の下には死体が埋まっている〉と書いた人ですよね。」


「そうそう、坂口安吾の『桜の森の満開の下』と混同している人多いです。」


短い時間でしたが、集中して本について語り合ったエッセンスを紹介いたしました。
次回のブックカフェは7月29日(火)が衣笠、8月1日(金)がBKCとなりました。
誰でも参加できます。みなさん、よかったら来てくださいね。