学食チャリティープロジェクトって?
政策科学部 4回生 k.k
2008年5月、ミャンマーでサイクロン、中国四川省で大地震が発生しました。どちらも死者数が数万人を超える未曾有の大災害。災害発生から5ヶ月以上が過ぎていますが、今も多くの学校が倒壊したままという現状があります。
学生である私たちが被災地に行って何か支援活動することは難しいかもしれません。しかし、日本にいても協力できることはきっとあります。
災害があったことを忘れたくない。今、自分たちにできることをしたい…、そんな想いからこの企画は生まれました。
この企画では、売り上げの10%を募金にあてるチャリティーメニューを立命館大学生活協同組合の協力のもと、衣笠キャンパス・BKCで提供するものです。学生の誰でもできる社会貢献として、普段何気なく食べている学食にチャリティーメニューを導入することで、災害地への意識啓発と募金活動をおこないます。
この活動によって集まった募金は、中国四川省大地震、ミャンマーのサイクロンで被災した地域の学校再建と教育復興支援に使われます。毎日食べる学食で、海を隔てた中国とミャンマーの子どもたちのために少しでも役に立つことができたらと思います。
各地の被災状況
2008年5月4日、ミャンマーを大型サイクロン「ナルギス」が襲い、5月12日には中国四川省を震源とするマグニチュード8.0の大地震が発生しました。ミャンマーでの避難者数は11万人を超え、緊急に支援が必要な子どもたちは100万人にのぼると考えられています。被災者はミャンマーでは250万人、中国では460万人を上回っています。中国四川省では約6900の学校が倒壊しました。また、サイクロンの被害が最も大きい地域では、地形の問題上、救援物資が届きにくいといった問題もまだまだ存在しているのが現状です。
中国四川省に行って
四川大地震から約3ヶ月が経過した8月、私は四川省都江堰市の被災現場にいました。
首都の成都からバスに乗り、被災地域の1つである都江堰市に近づくと外の景色が徐々に変わり始めました。周囲の建物には亀裂が入り、住民は路上でテントを広げ商売をおこなうなど、地震の爪あとが見られました。しかし、最も深刻な被害を受けていたのは地域の学校でした。そこにあるはずの学校はもはや跡形もなく、目の前には瓦礫の山が広がっていました。
地震発生から半年が経過している今、自分たちにできることはないか? もう1度問い直す機会になりました。
集まった募金は?
学食チャリティープロジェクトでは、売上の10%を募金として集めます。ミャンマー、中国四川省の被災地域では、災害で校舎が倒壊し、学校に通えない子どもたちが多くいます。そんな子どもたちに教育の場を取り戻すため、また、学校を中心とした地域コミュニティーの復興を支援するためにこの募金は使われます。
このプロジェクト以外にも立命館大学の学生や教職員の方々がさまざまな形で募金活動をしています。それら全体の目標額は3000万円です。今回は、そのうちの300万円を集めることが目標です。
チャリティーにご協力お願いします
今後の提供予定メニュー
中国料理・ミャンマー料理
<中国料理>
<ミャンマー料理>
インドネシア料理
季節と地産地消を意識した和食
インドネシアでは
インドネシアも中国四川省大地震や、ミャンマーのサイクロンの被害を被っています。それだけでなく、インド洋大津波、ジャワ島中部地震といった災害の被害もありました。インドネシア料理を提供することは、これらの災害を忘れないように、という想いがあります。
日本食を見直そう
今回の企画では身体にも環境にも優しい、健康的な昔ながらの日本食も提供します。地産地消、地域で生産し、地域で消費することをテーマに、大根の葉から皮まで素材を丸ごと使えるような料理を提供します。
これを機会に、日本食や食そのものについて見直すのもいいかもしれません。
2008年の5月、中国とミャンマーのニュースが流れたときに、多くの学生たちが立ち上がり、募金活動やチャリティーイベントをおこないました。
中国四川省大地震では、四川省内だけでも約6900棟もの学校の校舎が崩壊したといいます。
「目の前でたくさんの友人の命を失ったこどもたちの心の傷がどれほどのものか?」 …少し考えただけでも心が痛みます。
私たちは、そうした辛い目にあった子どもたちのために何かできないか? という想いから、学食チャリティープロジェクトを企画しました。
学食でチャリティー・メニューをみなさんに買っていただくと、価格の一部が学校再建と教育復興のための募金になります。学食を通じて、学校を失った中国とミャンマーの子どもたちにもう一度学びの場を提供し、元気になってもらえるきっかけになればと思います。学食チャリティープロジェクト統括代表 Y.K.