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BKCカリキュラム改変に伴っておこなったアンケート結果より


 BKCでは2009年度にカリキュラムが大きく変わりました。今までの連続カリキュラムから、衣笠キャンパスと同じ一斉昼休み制度になり、3限以降の各時間が変更されました。今まで無かった昼休みを設置することにより、昼食時に空きコマを作る必要がなくなり、また、衣笠キャンパスと時間を統一することによって、サークルや各種団体ごとに同じ時間に交流することができるようになりました。
 しかし、このカリキュラム改変によって、今までは各空きコマに分散していた昼食時の混雑が、昼休みに集中して倍増しました。食堂には長蛇の列ができ、ユニオンショップには人があふれてしまい購入した食べ物を、外で食べる学生が増えました。  このカリキュラム改変はBKCの学生に対して、多大な変化をもたらしました。
 そこで生協では学生のみなさんに意見を聞くために独自にアンケートを実施しました。
 今回おこなったアンケートは、生協加入者をランダムに選抜しアンケートを送り、600名分の有効回答を得ることができました。このアンケートから、今回のカリキュラム改変を学生がどのように捉えているか、今の学生が生協や学校に求めているものが見えてきました。  下の表は、今回のアンケートに答えていただいた方々のデータのまとめです。

(1)所属学部

カテゴリ 件数 全体
経済 111 18.5%
経営 112 18.7%
理工 162 27.0%
情報理工 66 11.0%
生命科学 96 16.0%
薬学 53 88%
  不明 0.0%
    600 100.0%

(2)学年

カテゴリ 件数 全体
1回生 202 33.7%
2回生 180 30.0%
3回生 106 17.7%
4回生 105 17.5%
5回生 0.2%
  不明 1.0%
    600 100.0%

(3)性別部

カテゴリ 件数 全体
395 65.8%
199 33.2%
  不明 1.0%
    600 100.0%

(4)住居

カテゴリ 件数 全体
自宅 274 45.7%
下宿 320 53.3%
  不明 1.0%
    600 100.0%

 

 下の写真は去年の実際の様子です。右がユニオンカフェテリアに入る長蛇の列です。昼休みが始まるとあっという間にこの行列ができます。左の写真は食堂に席が無くて外で食べる学生の写真です。


席がなくて外で食べる学生

食堂は長蛇の列


BKC総合キャンパス整備計画


 BKC総合キャンパス整備計画とは「BKCをより快適で魅力的なもの」にするための計画で、大学と生協が協力して約1700名の学生・院生に対してのアンケート調査をもとに、2008年の4月から順次BKCの総合整備事業を開始しました。
  実際におこなった事業としては次のものが挙げられます。

ユニオンスクエア2階 新店舗OPEN

ユニオンスクエア テラス席増設

移動販売車 DELISTA稼動

ミールショップOPEN

Cキューブ席数増加 など

 こういうことも生協はしてきました。今回のアンケートではこういったことにも触れています。

●アンケート結果●


 数多くあるアンケート項目の中から、今回はこれだけの項目を掲載します。これらの項目は、カリキュラム変更の結果の影響が大きいと思われる項目を選んでいます。(各グラフはクリックで拡大表示されます。)


前期セメスターの昼食について
 すべての学生に対しての質問です。前期セメスターでは昼食をどうやって摂りましたか? という設問です。

自宅

自宅外


 このように食堂利用者が約半数を占めていますが、その全員が快適とは限りません。しかし、中には弁当を買って教室でゆっくり食べる学生もいて、快適になったという人もいます。

理工学部 2回生 Iさん
  2限の講義が終わった後に、ユニオンカフェテリアに行くとすごく混んでいてご飯を買うのに時間がかかります。買えたとしても席がほぼ埋まっていて、食べるために席を探さないといけません。席を見つけて食べたらもう昼休みも終わるのでゆっくりする暇も無く、次の講義に移動しないといけません。ユニオンカフェテリアではなく、コンビニやDELISTAを利用するとご飯がすぐ買えて、ゆっくり食べることはできるのですが、やっぱり温かいご飯を食べたいです。


2回生以上の方のみへの設問

昼食の摂り方に変化があったか?

自宅

自宅外


 2回生以上の学生はカリキュラム変更前と比較して半数以上の人が、昼食の摂りかたに変化があったと答えています。自宅生も自宅外生の人も昼食を食堂ではなく、コンビニで買った弁当やパン、おにぎりを食べる人が増えています。自宅生は弁当持参が高いのに対して、自宅外生は生協食堂を利用する比率のほうが高くなっています。


カリキュラム変更への評価

自宅

自宅外


 カリキュラム変更に対する評価は7割以上の学生がよくなかったと評価しています。これはやはり昼食がゆっくり食べられなくなったという意見が大きいと考えられます。また昼休憩を設けたことにより帰宅時間が遅くなったことも、大きく影響していると考えられます。


混雑緩和のための取り組みへの評価

①ユニオン2Fテラス座席
 の設置


  テラス席は新しく作られただけあって、きれいで学内の風景がよく見えます。
  ただ、雨の日には利用できないのが残念です。



②ミールショップの
 オープン


③Cキューブテラス席の
 増加






④移動販売車DELISTA
 の稼動


⑤ユニオン2Fフードコート
 OPEN




DELISTA利用者の声

経済学部 2回生 Hさん
  私はDELISTAを利用して、昼食を食べることが多いです。DELISTAはいちいち建物の中に入らなくてもご飯が買えるので、2限から3限への移動の際にご飯を買って次の教室に移動してからゆっくりご飯を食べられます。昨年からはお弁当だけではなく、カレーライスなどの販売も始まってすごく便利になりました。お茶とのセットで割引があるのもうれしいです。

 

職員より

常務理事 佐藤 由紀
  生協ではBKCキャンパス総合整備に加え、去年度からのカリキュラム変更も踏まえて新たな展開を実施しました。その前年にも組合員のみなさんにお願いしたアンケートやBKC自治会と開催したシンポジウムの中の意見や声も参考にしたので、デリスタやミールショップ、フードコートが混在緩和策として評価されたことは嬉しいことです。しかし、昼食利用が12時過ぎから12時半ごろにかけて一気に集中するようになり、実際席数も店舗数も出食対応数も増えているのに、組合員のみなさんからは「食動が混雑していて食べられない」という声をお聞きします。食堂ばかりただ増やすわけにもいきません。今の時間割のなかでの「利用の仕方」など、広く組合員のみなさんと知恵を絞っていく必要があるのではと考えています。



自由記述覧より

Q.昼食の摂り方はどう変わりましたか?

  • 食べる時間を確保するより、食べる場所を探すようになった。
  • ひとが一気に食堂に集まるので、食堂でご飯を食べるのが皆無。でもできたら食堂で食べたい。
  • 食堂で席が無くなり、食堂で食べれないことが多くなった。
  • コンビニで済ますことが多くなった。
  • 基本的にとらなくなった。
  • お弁当を自分で持参しても座れる場所がありません。
  • 食べなくなった。

Q.カリキュラム変更の評価

〈よくなかった理由〉

  • 5限の終わりが遅い。
  • 帰宅時間が30分遅くなった。
  • 次の授業の空き時間が長くなった割に、食堂も混んでいてあまり意味がない。
  • 帰宅時間が遅くなり、バイトに入れなくなった。
  • 雨の日など席がまったくない。
  • 2年間、昼休みなしで生活してきたのに、急に休みが出来ても…。
  • 5、6限以降の授業がずれたから。

〈よかった理由〉

  • 時間に余裕ができた。
  • 1、2、3限連続で授業が取れる。
  • 2~3限の間に昼食がとれる。

〈その他の評価〉

  • 50分休みは昼食を食べると余る時間が中途半端になる。食べないと長すぎる。
  • 生活リズムが規則的になったが、事務室や学びステーションの昼休みと重なってしまい、利用しずらくなった。

Q. BKCキャンパス整備についての要望・希望

  • 自転車、バイク置き場から建物までが遠すぎる。駐輪場が増えないのはどうにかして欲しい。
  • 禁煙の徹底
  • アメリカの大学のような広い芝生がほしい。建物のことばかりではなく、学生が自由に使える憩いの場を設けてほしい。
  • 雨天のときに通行できる通路を整備してほしい。

アンケート結果をうけて…
専務理事 酒井 克彦
  BKCでは2008年~2009年にキャンパス総合整備の一環として食堂、ショップの新設やベンチ、デッキの増席等の整備がすすめられました。同時に4月には連続カリキュラムから、一斉昼休み制への変更がおこなわれ、キャンパスの生活条件は大きく変化することとなりました。立命館生活協同組合は、一連の諸施策ならびにカリキュラム変更が学生の生活にどのような影響を与え、どう評価されているのかを明らかにするためにBKCキャンパス整備アンケートを10月~11月にかけて実施しました。アンケートには600名の学生組合員の協力があり、一斉昼休みへの移行による昼休みの混雑の悪化についての改善要望や、新設、改装した店舗、食堂への評価や要望が数多く寄せられました。特に、カリキュラム変更に伴う混雑の緩和をもとめる声が強かったことから、アンケート結果は大学へも報告するとともに、生協として主体的に対応が可能なとりくみに活かしています。
  今後も利用者の店舗、食堂への評価や要望を集約し、店舗の改善に活かしていきます。

 

生協への要望はどうやってだせばいいの?

 生協への要望は、やはり総代会で出すのが一番です。総代会で出た内容は、運営において、もっとも重要視され、話し合いが重ねられます。話し合いどうするのか決めます。
  また総代会へ行けない人はひとことカードを使えば簡単に生協に要望を出すことができます。気軽にひとことカードは出せるので気になったことがあったらすぐにひとことカードの記入をしてみては。

 

あなたの声を生協に届けよう

 

 

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