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夏休みに一冊!!

風鈴の音を聞きながら…
アイスクリームとご一緒に

 

夏の庭―The friends

 人が死ぬ瞬間を見てみたいという理由から、夏に子どもたちは町外れに住むひとりのおじいさんを観察し始める。おじいさんはそれに気付き、憤慨するがやがて子どもたちの来訪を楽しみにするようになっていく。ぎこちなく解け合いながら少年たちとおじいさんの間に友情が生まれる。この本は、他人への思いやりと世代を超えた人との関わり、記憶を受け継ぐことの大切さを描いている1冊となっている。

出版社 新潮文庫
著者 湯本 香樹実

 

空色ヒッチハイカー

 18歳の夏休み、兄貴の背中を追い求め、何もかも放り出して街を出た。兄貴の残した年代物のキャデラックに免許証。
 答えのない答えを追い求めて旅をする。その途中途中で、さまざまなヒッチハイカーを乗せては降ろしを繰り返し、旅を続けていく。今まで感じていた地元や家族、友人とは違う外の世界に触れた少年が、出会いを繰り返すことによって成長し、苦悩し、自分自身とは何かを見つけるきっかけを作っていく。この本はまさに青春というにふさわしい!

出版社 新潮社
著者 橋本 紡

 

夜市

 夏といえばホラー。この作品は日本ホラー小説大賞受賞作である。しかしこの作品はホラーというほど怖くなく、むしろホラーとは一線を画している。だが、世界観を見事に描いており、気付けばその世界に入りこんでしまっている自分がいる。まさに恒川ワールドと呼ぶにふさわしい。「風の古道」も同作品に併録されているがそちらもおすすめだ。ぜひご一読いただきたい。

出版社 角川書店
著者 恒川 光太郎

 

ふるさとは、夏

 夏休み、1人の少年は父のふるさとで過ごすこととなった。はじめての田舎で戸惑っている少年はそこで不思議な少女に出会い、そして神様のいざこざに巻き込まれてしまう。その神様たちがなぜか親しみやすい雰囲気を出している。小さい頃みんな、夏休みはすごく楽しみだったはずだ。そんな気持ちを大人になった今でも思い出さしてくれる1冊だ。

出版社 パロル舎
著者 芝田 勝茂

 

 

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