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Shooting Star~夏の夜空に一筋のロマン~

 みなさんは夏の夜をどうお過ごしでしょうか?夏祭り、花火大会など賑やかに過ごす時間も良いですが、たまにはロマンチックな夜の時間を恋人や友だちと静かに過ごすのもすてきですよね。このコーナーでは流れ星をテーマに知っておきたい知識などをたくさん紹介していきます。

 

流れ星とは

 宇宙塵(うちゅうじん)が地球の大気中に高速で突入し、発光する現象。高度100キロ付近で衝突・発熱して輝き、多くは大気中で消滅します。特に明るいものを火球といいます。大きなものは地上に落下し、隕石(いんせき)といいます。また、毎年ある決まった時期になると、天球上のある1点から流星が放射状に飛び出してくるように見えることがあります。これを流星群と呼びます。これは主に彗星が通った後に残された塵の集合体がある空間に、地球が公転運動によって差し掛かることにより発生する現象です。

 

これから見える流星群

ペルセウス座

 7月20日頃から8月20日頃にかけて出現し、8月13日前後に極大を迎えます。極大の頃には1時間あたり30個から60個の流星が出現し、年間最大級の活動を見せます。お盆や夏休みの時期にあたり、また夜間の気温も高い時期にあたることから、最も観測しやすい流星群といわれます。

オリオン座

 毎年10月19日から23日の間に東の空で見られます。2006年に突然活動が活発化し1時間に50個以上も観察できるようになりました。これは2010年まで続くと見られており、次に活動が活発化するのは70年後といわれています。

ふたご座

 12月5日頃から12月20日頃にかけて出現し、12月14日前後に極大を迎えます。条件が良いときは、1時間に50個から60個出現することもあります。放射点が日没頃からほぼ一晩中地平線の上に出ていること、夜が1年のうちで最も長い時期にあたること、大気の透明度も良い時期であることから、一晩のうちに見られる流星の数が最も多いことで知られます。

 

 流れ星はいつでも流れますが,たくさん見たければ流星群の時期をねらって空を見上げるといいですね。特に8月のペルセウス座流星群や12月のふたご座流星群は,毎年安定してたくさん流れる流星群です。ぜひ見てみましょう。

 

流れ星を見てみよう!

どこから流れるの?

 ペルセウス座流星群の場合、その名の通り、ペルセウス座の方向から流れるように見えます。ペルセウス座流星群の流れ星の通った跡をたどると、ほぼ1点から流れ出るように見え、この点を輻射点(ふくしゃてん)とよんでいます。1年の間に、主なものだけでも12の流星群がありますが、一般にそれぞれ輻射点がどの星座にあるかによって流星群の名前が決められています。

何時頃見えるの?

 流星群は、輻射点が地平線より高く昇らないと見えません。空が暗くなればそれなりの数が飛びそうですが、実際には輻射点が地平線から10度以上高くなってから目に見えて増えだすようです。その時間以降は、地平線がどんどん高くなるので、流れる数も増えてきます。そのため、一般には朝方が一番多く流れるといわれています。

どのくらい見えるの?

 天文雑誌などに、「流星群の1時間あたりの数」がありますが、これは、流星群の極大時(活動が最も活発になった時)に、空の暗い場所で空全体を眺めたときの数です。ですから、街の中にある自宅の窓から見たときは、まったく見えないこともあります。また、「○月○日が極大」といっても、輻射点が地平線から高くならない夜9時頃では、ほとんど流れないかもしれません。

 

ポイント

①明るい流れ星が多いのがペルセウス座流星群の特徴。観察場所は空が暗いほうが理想的ですが、自宅付近でも十分楽しめます。星の観察を安全に楽しめる場所を、あらかじめ探しておきましょう。

②流星はいつ、どこに流れるか、まったく予想がつきません。10分以上も流れなかったり、数秒のうちにたくさん流れたり、まるで「節分の豆まき」。
 また明るい家の中から外に出ても、眼が星空に慣れるまで10分以上かかります。最低でも、30分以上じっくり、ゆったりと流れ星を待ちましょう。

③流星は空全体ほぼまんべんなく現れます。広い範囲を眺めましょう。

④10分間とか1時間というように観測時間帯を決め、その間に見えた流星の数を数えてみましょう。

⑤流れ星の光っている時間帯は、ほとんどが1秒以下。願い事は短めがいいようです。

⑥最後に、流れ星観察で一番大切なこと。8月の朝方は予想以上に冷え込むことがあります。高地で観測される場合はもちろん、防寒着は準備して風邪を召さないようにしてくださいね。

 

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