そもそも「おでん」の由来って…?
室町時代に出現した味噌田楽が起源です。田楽には、具を串刺した焼き田楽、具を茹でた煮込み田楽があり、煮込み田楽は近畿地方で具を昆布だしの中で温め甘味噌をつけていました。江戸では、かつおだしに醤油や砂糖、みりんを入れた甘辛い汁で煮込むようになり、女房言葉で田楽の「でん」に接頭語「お」をつけ、「おでん」と呼ばれるようになりました。単に田楽といえば味噌田楽を指すようになりました。
おでんと鍋のちがいって何?
おでんは、鍋料理の一種です。鍋にはおでん以外に、水炊き、鶏すき、ふぐちり、石狩鍋、きりたんぽ鍋、ハタハタ鍋、すき焼きなど、さまざまな料理があります。おでんはそれら鍋料理の一つです。つまり「おでん=鍋」ですが「鍋=おでん」とは限らないそうです。
こんな物入れちゃいました!!
「そんな物、値段が高くて入れるのもったいないよ!!」「そんな物、入れても大丈夫?」といった物を入れてみました。入れた材料は、カニ・イカ・タコ・ギンナン・トマト・餃子・湯葉・馬すじ・チンゲンサイなどです。恐るおそる食べてみましたが、どれもこれもおいしかったです!! さらに驚いたことは、全国でこれらの食材を使っていたということです!! あまり考えられないような食材を入れてみると、意外とおいしくできるということが分かりました。
全国にはこんなおでんもあるんです。
北海道
北の大地の恵みを受けています。味噌だれがたっぷりかかった夏に食べる味噌おでんは絶品です。
東北
おでんが非常に親しまれており、豆腐やコンニャクの田楽の他に、串刺しのシンプルなおでんも人気があります。
関東
明治・大正・昭和・平成と、150年近い変遷を経てきたおでんの歴史が味わえます。
北信越
北陸のおでんは、福井や石川は関西の影響を受け、富山は関東東海の影響を受けています。北信越は練り物中心におでんが発展してきた傾向がみられます。
東海
静岡の黒ハンペンの他、名古屋では真っ黒い豆味噌で煮込んだおでんが親しまれています。
関西
からしは使わず、しょうが醤油につけて食べます。きざみ葱を散らすこともあるそうです。
中国
地域全体の特徴は少ないものの、個性派おでんが点在しています。
四国
四国ではからし味噌のつけだれをおでんにつけて食べます。
九州
鶏ガラだしのコクのあるおでんが好まれており、九州北部では餃子巻きが大人気です。
沖縄
ティビチやソーセージが入ったコクのあるおでんが人気です。