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そうだ、紅葉を見にいこうin京都

 

金閣寺も紅葉SPOT!

 暑い夏も終わり、紅葉の綺麗な秋がやってきました! わざわざ遠くまで行って紅葉を見るのは面倒くさいな…という方もいるのでは? しかし、紅葉は遠くまで行かなくても、近くで楽しめる場所がたくさんあります。学校からすぐに行ける紅葉スポットと、私たちのおすすめする穴場紅葉スポットを紹介します!

 まずは金閣寺! 正式名称は鹿苑寺と言います。金閣寺とは、舎利殿「金閣」が有名なためについた名称です。さて、金閣寺と聞いて紅葉をイメージする人は少ないでしょう。しかし、金閣寺では意外にもたくさんの紅葉を見ることができるのです!


こうやって歩いた後に
食べるかき氷は
幸せやなあ。

 参道に入ると、さっそく色とりどりの紅葉が迎えてくれます。中へ進むと紅葉とともに金閣を眺めることができます。水面に映る金閣・紅葉・秋晴れの空のコラボレーションは最高です!金閣の金に紅葉の赤が美しく映えます。苔の上に落ちる紅葉の葉もまた見応えがあります。


京都府京都市北区金閣寺町1。立命館大学衣笠キャンパス正門から徒歩約15~20分。参拝時間:午前9時~午後5時。TEL:075─461─001。年中無休。参拝料:大人(高校生以上)400円、小・中学生300円。

 

紅葉、なんで色が変わるの?

 みなさん、紅葉のしくみは知っていますか? 紅葉といえば赤や黄色の葉が想像できますね。ところで、黄色い葉と赤い葉では少ししくみが異なります。
 まず葉が紅葉するしくみとして、気温の低下にともない木々は冬支度を始めます。すると、緑色の色素が分解されて、赤色の色素がつくられます。そして、葉の色が赤くなるのです。黄色の葉は少し違います。緑の色素が分解されるのは同じだけど、もともとある少量で目立たなかった黄色の色素が目立ち葉が黄色くなるのです! さて、紅葉のしくみが分かったところで、京都のきれいな紅葉を実際に見に行きましょう!

 

オススメSPOT

 

清水寺

 清水寺では、1000本以上のヤマモミジの紅葉を見ることができます。夜にはライトアップされるのでとてもきれいです。特別拝観の時には三重塔もライトアップされ、紅葉とのコントラストを楽しめます。大変にぎわうので、早朝か閉門30分前がベストです。

 

嵐山

 渡月橋付近一帯をふくめて嵐山と呼ぶこともあり、京都の代表的観光地の一つです。アカマツのなかにヤマザクラやカエデが混じり、京の秋を彩ります。宝厳院ではライトアップが行われ、また11月の第2日曜には、嵐山もみじ祭が開催されます。

 

龍安寺

 龍安寺には庭一面に広がる白砂利に大小15個の石を配置した、世界的に有名な石庭があります。色づいた紅葉とシンプルな石庭の風景で、日本のわびさびを感じることができます。シンプルなつくりの石庭により、紅葉が映えて見えます。落ち着いた雰囲気で紅葉を見るのもいいですね。

 

永観堂

 永観堂とは正式名称を 無量寿院禅林寺 むりょうじゅいんぜんりんじ と言います。古くから「秋はもみじの永観堂」と賞され、千百有余年の歴史ある紅葉の名所とされるお寺です!

 昔、住職に 永観 ようかん という 律師 りっし がいました。彼は貧しい病人に徳を施し、人々が彼を慕って永観堂といわれるようになったそうです。永観堂には、「もみじの永観堂」と呼ばれるに相応しく、オオモミジ、イロハモミジ、ヤマモミジなど約3000本の紅葉樹が境内に広がっています。 阿弥陀堂 あみだどう へと続く石段の紅葉のトンネル、本堂や 御影堂 みえいどう 多宝塔 たほうとう などとともに見られる紅葉との組み合わせがとても美しいです!

 

 

  また、永観堂には七不思議があり、そのひとつに「岩垣もみじ」というものがあります。これらは、境内の垣のようにはりめぐらされた岩の急斜面から生える紅葉の様子を表しています。 藤原関雄 ふじわらのせきお が隠居中、「奥山の 岩垣紅葉 散りぬべし 照る日の光 みるときなくて」と詠んだことに由来されています。さらに、1994年から紅葉ライトアップが行われています。これが今では京都の多くの寺院で定着している紅葉ライトアップの先駆けとされています。暗闇の中、光に照らされた紅葉は格別ですよ!

 

永観堂の七不思議

 先ほど紹介した「岩垣もみじ」以外の七不思議を紹介します! ※1

「みかえり阿弥陀」

 首を左に振り返った姿の珍しい阿弥陀如来仏です。永観律師が念仏の行道をしていると、阿弥陀如来もともに行道を始め、永観が驚き足を止めると「永観遅し」と振り返って言い、永観を導いたと言われています。阿弥陀如来仏はその振り向いた姿のまま安置されているのです。

「抜け雀」

 狩野探幽が描いたとされる、小方丈の欄間の雀の絵には、10羽の雀が描かれていました。しかし、右の欄間の1羽がいつの間にか消えてしまい、9羽になっていたと言います。欄間の裏に1匹だけ鼠が描かれており、この雀が鼠になったといわれています。

悲田梅 ひでんばい

 永観律師が貧しい病人のために梅の木の実を施したといわれる梅の樹です。梅林と呼べるほどあった梅樹は現在一本だけになり、小さな実をつけます。

臥龍廊 がりゅうろう

 御影堂から、阿弥陀堂、開山堂に登っていく階段と廊下のことです。山の斜面に沿って、龍の背中のように大きく湾曲した形をしています。木を組み合わせて、釘を1本も使わずに造られているのも特徴です。

「木魚蛙」

 御影堂の裏で、4月から5月にかけ、蛙が木魚を叩いているような大きな声で鳴きます。しかし、その姿を見た者は誰もいないといわれています。

「火除けの阿弥陀」

 開山真紹僧都■しんじょうそうず■が安置した5体の仏像の1つであり、応仁の乱で他の4体は焼失してしまったが、この像だけ奇跡的に残っていました。

三鈷 さんこ の松」

 葉先が3つに分かれている松の木のことです。御影堂の横にあります。この松の葉を持っていると3つの福を授かるといわれています。「三鈷」とは、 「 智慧 ちえ 」「慈悲」「真心」を表しています。

「勅使門前の光る砂」

 勅使門の前には勅使が身を清めるための盛砂がされています。その砂が、月光を反射し、明かり取りとしても利用されたといわれます。

 

 京都府京都市左京区永観堂町48。拝観時間:午前9時~午後5時(受付は午後4時で終了)。年中無休。TEL:075─761─0007。拝観料:個人一般600円 小・中・高生400円、団体(団体は30名以上)一般500円小・中・高生350円。 ※2
夜間ライトアップ:平成24年11月11日(日)~同12月5日(水)午後5時30分~午後20時30分(受け付け終了)。夜間拝観は昼間拝観料に加えて、夜間拝観料600円が必要。アクセス:京都駅から京都市営バス5号系統「南禅寺・永観堂道」下車。または、京都駅から地下鉄烏丸線「烏丸御池」(乗継ぎ)地下鉄東西線「蹴上」下車徒歩15分。

 

※1 七不思議なのに8つの不思議が掲載されていますが、七不思議はもともと口頭による伝承がほとんどなので、数は多少前後していることもあるそうです。

※2 掲載されている、拝観料・拝観時間・電話番号などは、すべて9月30日現在です。

 

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