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つながる・つなげる! ~“今”考え創り出そう! 私たちの未来を~

 

つながる・つなげる! ~“今”考え創り出そう! 私たちの未来を~

Peace Now! 沖縄とは

 

 Peace Now! 沖縄とは、これからの社会をつくっていく大学生一人ひとりが、沖縄の過去を学ぶことで、核不拡散(NPT)条約再検討会議や東日本大震災などの、社会や身近で起きている問題に目を向けることを目的に大学生協が毎年行っているセミナーです。大学生協の平和活動が目指すものを具体化するために開催されており、現地の沖縄へ実際に行き、全国から集まった大学生協の組合員のみなさんと平和についてともに考え・学ぶことができます。資料館や平和記念公園、ガマ、米軍基地をフィールドワークしたり、戦争を経験した語り部の方の証言を聴いたり、夜には戦争や原発問題について話し合うフリーセッションがあったりと、大変貴重な体験ができます。

 

平和記念公園にある「平和の灯」。この噴水を中心に平和の波が世界へと広がっていくようにとの思いが込められている。

 

沖縄のにあるギーザバンタ。きれいな海だが、昔多くの人がここで自ら命を絶った。

 

沖縄県宜野湾(ぎのわん)市にある基地。住宅密集地の中にあり、世界一危険な基地と言われている。

 

薬学部 1回生 Eさん

私が知っていた沖縄の歴史というものは、本当に少しでした。しかし、今回沖縄で学び考えることで、教科書では読み取れない多くの悲しみがあったことを知りました。想像もできないような環境で生活していた人たちや、戦争に行くことを当然だと思えるような教育をしていた日本を思うと、改めて戦争の怖さが実感できます。とてもきれいな沖縄の海も、50年ほど前には惨劇の舞台であったと考えると、物事の見方が変わりました。また基地問題では、日本側から見た意見だけでなく、米軍側から見ることの大切さにも気づくことができました。

 

基地問題

 

★デメリット
 大きな問題は、沖縄は常に事故の危険と隣合わせであるということです。実際、2004年には沖縄国際大学で事故が起こり、1959年には宮森小学校で事故が起きています。沖縄国際大学の事故では、幸いにも民間人に負傷者はいませんでしたが、宮森小学校の事故では、児童11人、一般住民6人が犠牲になり、重軽傷者を含め多くの児童がこの事故に巻き込まれました。

 

★メリット
 利点を考えると、経済効果がよくあげられます。基地では、沖縄県庁に次いで2番目に多い約9000人が働いています。去年在沖米軍日本人基地従業員に支払われた総額は520億円以上となっているほどです。また、基地で使われた住宅、工事、水道などは県の需要を消費していて、民間地域に大きく貢献しています。このように、米軍基地が沖縄にあることで生活できている人もいるのです。

 

NIMBY症候群

 

ここで知ってもらいたいのが「NIMBY症候群」というものです。これは、「Not In My Back Yard」を略したもので、「それがあるのは多いに認めるが、実際に自分の身近に作られると困る」というような症状のことを言います。基地問題でも、まさにこの状態にある人は多くいると思います。どちらがいいか決めることは難しいですが、いろいろな視点から考えて、さまざまな意見を持ってほしいです。

 

キーワード

過去に沖縄でどんなことが起こって、今に至るのか知りたいと思った人のためにいくつかキーワードを紹介したいと思います。少しでも興味を持った言葉があれば、ぜひ調べてみて下さい。

・日米安全保障条約 ・無血上陸 ・15年戦争 ・普天間基地 ・思いやり予算 ・クリアゾーン ・オスプレイ ・抑止力 ・ガマ

 

産業社会学部 2回生 Nさん

 みなさんは基地の必要性について考えたことはありますか? ニュースやワイドショーでもよく取り上げられていますが、メリットやデメリットを知るとそれぞれ感じることがあると思います。メリットとデメリット、どちらも無視できることはでないので、きっと簡単に答えは出ないと思います。僕はどちらの選択をするにしても、誰かの犠牲の上に成り立つ平和は、本当の平和ではないのではないか? と思いました。それでもさまざまな立場の人の視点に立って物事を考えることは、その問題に対して前進することに繋がっていくと思います。みなさんもぜひ、多くの人の考えや価値観に触れて平和への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

 

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