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Book Vox~夏に読みたい一冊~

そろそろ夏ですね…

 いよいよ夏真っ盛り。前期も終わりに近づき、とうとう夏休みが迫ってきましたね。夏の過ごし方はたくさんあるかと思いますが、時間に余裕のできるこの夏を読書をして過ごしてみませんか? ということで、今回はこの夏に読みたい本特集です。帰省や旅行へ向かう電車の中や、ちょっと暇で退屈な日に、本を開いて夢のような世界を体験してみましょう! そして手に取る一冊が、BookVoxで紹介されたものなら生協学生委員会としても幸いです。それでは、素敵な読書の夏にご案内いたします。

 

夏への扉


著者: ロバート・A・ハインライン
訳: 福島正実訳
出版: ハヤカワ文庫

 友人と恋人に裏切られ、会社を乗っ取られるという絶望の中、バーで飲んでいたぼくは、「冷凍睡眠保険のネオンサインを目にし、契約を結ぶ。しかし、怒りのおさまらないぼくは冷凍睡眠へ行くのを取りやめ、二人に復讐へ向かうも返り討ちに合ってしまう。そして二人の手によって自分の意志とは無関係に西暦2000年に送られる…。

 時間テーマSFの傑作と名高い、不朽の名作。純粋にSF小説として楽しむだけでなく、今では過去である著者が描いた2000年の世界とのギャップを楽しむ事もできます。

 

ハルチカシリーズ


著者: 初野晴
出版: 角川文庫/角川書店

 廃部寸前の弱小吹奏楽部のフルート奏者チカと、幼なじみのホルン奏者ハルタは音楽教師・草壁先生のもと、吹奏楽の"甲子園"である普門館を夢見る高校生。そんな中、二人の前に立ちふさがる色とりどりの日常の謎。無事に解決して、普門館へ出場する事ができるのか?

 文庫で『退出ゲーム』『初恋ソムリエ』『空想オルガン』、単行本『千年ジュリエット』が刊行されている、青春ミステリー。ちょっと変わった三角関係の行方や、個性豊かな登場人物。読み始めたらページをめくる手が止まらないでしょう。連作短編なので、読みやすく、4冊まとめてこの夏にさっと読んでしまえるオススメのシリーズ物です。

 

サマータイム


著者: 佐藤多佳子
出版: 新潮文庫

 その夏、台風が近づきつつあるのにも関わらずやってきた市民プールで、ぼくは2つ年上の左腕の無い少年、広一くんと出会う。案の定雨が降り始め、広一くんは風邪をこじらせて入院してしまう。道中で偶然出会ってしまった1つ年上の姉、佳奈とお見舞いに行ったことをきっかけに、3人は親しくなっていく。やがて、夏の終わりがやって来て…。

 『しゃべれどもしゃべれども』や『一瞬の風になれ?で有名な佐藤多佳子のデビュー作。登場人物の共通する4作品からなる短編集。中でも、表題作である「サマータイム」は誰もが経験したような、少しほろ苦い夏のひとときが描かれていてなんだか懐かしい気分になります。

 

赫眼


著者: 三津田信三
出版: 光文社文庫

 目を奪う美貌と、小学生とは思えぬ色い ろか香。転校生の目童たかりは、謎めいた美少女だった。学校を休んだ彼女に届け物をしに、少年が訪れた家の奥には、禍まがまが々しい何かが横たわっていた…。

 表題作「赫あかまなこ眼」を始め、恐ろしい、というより禍々しいという言葉が合うようなホラーが十二作収録されている短編集。中でも、「合わせ鏡の地獄」は読んだ後しばらくは鏡に近づきたくなくなります。夏と言えばホラー。読んで背筋が寒くなりたい方にオススメです。

 

まだまだありますよ…?

『会談途中のビッグ・ノイズ』
著者:越谷オサム
出版:幻冬舎文庫
『怪笑小説』
著者:東野圭吾
出版:集英社文庫

 

『シアター』
著者:有川浩
出版:メディアワークス文庫
『虚構推理-鋼人七瀬』
著者:城平京
出版:講談社ノベルス

 

『幻想郵便局』
著者:堀川アサコ
出版:講談社文庫

 

『ダース・ヴェイダーとルーク(4才)』
著者:ジェフリー・ブラウン
出版:辰巳出版
『ラブ・ケミストリー』
著者:喜多喜久
出版:宝島社文庫

 

『虐殺器官』
著者:伊藤計劃
出版:ハヤカワ文庫
  『猫を抱いて象と泳ぐ』
著者:小川洋子
出版:文春文庫

夏を彩る一冊にこのページで出会っていただけたら幸せです。

 

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