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突撃-今年の理事監事

 今回の総代会で、新しい理事監事が決定しました。本日は、新しく教員理事になられた田中先生に、いろいろとお話をおうかがいしたいと思います。

 

今回紹介するのは

経営学部教授 田中 力教授

 

インタビュー

生協学生委員会 (以下:):田中先生はどこの大学のご出身ですか?

田中教授(以下:):和歌山大学の経済学部です。

生:そのころから生協にかかわっていたのですか?

田:いや、当時経済学部には大学生協はなく、消費組合の購買部というものでした。

生:そうなのですね! 食堂などはよく利用されていましたか?

田:はい。「野菜炒め(肉入り)」というのが人気でした(笑)。安くておいしくて体にもいいですからね。

生:確かにそうですよね! その後は京都大学の大学院に進学されたんですよね。

田:農学研究科で農林経済を専攻しました。

生:生協といえばどんなイメージがありますか?

田:うーん…書籍が1割引というのはとても魅力的でした。私は書籍サークルと*いうのに入っていたので、中央書籍部はよく利用させていただきました。

生:そうなのですね。バソコンなどはどうでしたか。

田:北部購買部にパソコンコーナーがあり、当時はPC98全盛の時代でしたが、生協はMacに力を入れてましたね。

生:その後、20年前に田中先生は立命館大学の衣笠キャンパスに助教授としていらしたということですね。

田:はい。

生:当時の立命館大学の生協ではどんな記憶がございますか?

田:そうですね。あの頃は末川会館のカルムをよく利用しました。まだバブル経済の名残りがあって、ランチも豪華でおいしかったですよ。いろんな学部の先生方とお会いできるのも魅力でしたね。

生:ちなみに、今日は食堂を利用されましたか。

田:はい。さんまの南蛮焼き、ホウレンソウのおひたし、Sライスにみそ汁、デザートにヨーグルトと大学芋。

生:栄養バランスがいいですね。

田:でも栄養バランスを重視すると、500円をオーバーしてしまいます。ぜひ350円程度で販売していただきたいですね(笑)。もやし炒めとかキャベツの千切り、某ファミレスの88サラダのように安価に野菜をとれたらいいですね。いまのサラダバーは、量りの目盛りが怖くてなかなか手が出ませんから。

生:なるほど、それはいいですね!田中先生が生協に期待することや、取り組んでみたいことなどはございますか?

田:キャンパス緑化と食堂メニューの改善の取り組みです。今回の総代会で取り上げられたOICについては、緑あふれるキャンパスにしたいと考えています。市の北部に新名神高速が建設されていますが、隠れキリシタンの里で有名な千提寺地区にインターチェンジができる予定で、村の共有山がまるまるつぶされているのですが、そこの里山の植物をOICキャンパスに移植して里山スペースを再現しようというプロジェクトに地元のみなさんといっしょに取り組んでいます。BKCでも学生の皆さんがもっと自然に触れることの出来るような環境づくりをしていくことが大切だと考えます。わたしが注目しているのは、C-Cubeとその裏の雑木林の一画です。環境問題や自然保護について誤解があると思うのですが、雑木林を放置すると常緑照葉樹の暗ーい森になってしまいます。間伐や枝打ち、下草刈り、落ち葉拾いなどして、人が手をかけてやると、林に陽が入っていろんな種類の動植物が生息し易くなるのです。いま日本の里山の多くは、メタボ状態になっています。だから、松も枯れるし、松茸も採れないのです。

 たとえば、C-キューブに薪ストーブやビザ竃を設置して、裏山で伐採した薪や炭を使って料理する。レストランの裏に菜園を造って、できた灰や落ち葉を肥料にして無農薬野菜やハーブ、茶の木を栽培する、そうしてCキューブを農家レストラン風に改装する。すこし手間はかかりますが、これからの生協のめざすところが、便利さの追求とは違うところにあるのではないかと思うからです。お金をかけず、自然を楽しんだり、物を作るプロセスを楽しんだりすることが、心の余裕につながるからです。居心地のよいキャンパスにしたいですね。案外、地域のデートスポットになったりするかもしれませんよ。

生:なるほど! 確かにそのようなキャンパスになれば居心地良さそうですね。ほかにはありますか?

田:地産地消ということで、地元の瀬田シジミのみそ汁やフナずしなども出してほしいですね。年に数回でいいので。 他にも大学の建物やインテリアになるべく木の製品を取り入れる。生協でも、木の机や椅子、本棚など、木で下宿用品を作って販売してもいいと思います。

生:なるほど! 貴重なご意見ありがとうございます! 最後に、組合員の皆さんに一言お願いします。

田:「こういうものに囲まれて生活したい」などといったことをもっと提案していくといいと思います。私であればおいしい、ヘルシー、胃にやさしいというキャッチフレーズがあるような生協店舗に行きたいと思います。なのでそれを実現していきたいと思います。そして、大学生のうちに自炊のスキルを身に着けられるように頑張りましょう。生協で講習などを企画してもいいかもしれませんね(笑)

生:確かにそれは重要ですね。私ももう2年ほどできていません…

 

* 書籍サークル‥書籍をいわゆる「つけ」で購入できる組合員の任意グループ。一定条件で生協に登録し、利用額に応じて割戻をする制度があることが一般的。

 

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