TRANSLATE
理工学部 新4回生
福井明子さん
(2017年参加)
文学部 新3回生
藤原佑さん
(2018年参加)
政策科学部 新3回生
中井一希さん
(2018年参加)
生命科学部 新2回生
堀野未祐さん
(2019年参加)
経済学部 新2回生
北原友哉さん
(2019年参加)
コーディネーター
(立命館生協職員)
村上泰三さん
(2017-2019年同行)
前期講座で異文化理解力や英語のスピード処理を身につけます。握手の距離感や英語を英語で理解するコツ、会話でのクイックレスポンスなどを体験しながら練習します。
夏休みのシドニー異文化体験ツアーでは前期でスキルがどこまで身についているのか実践を通して力を測ります。現地学生や現地で働く立命館OBとの交流の機会も設けています。
後期講座はすべて英語で行われます。シドニーでの気づきや目標を軸に、講座を通して自己表現や意思表示などを練習し、使える英語・積極性・コミュニケーション力をアップデートしていきます。
海外体験・留学のファーストステッププログラムを受講し、次のステップへと踏み出し始めた先輩方から、「1年間の成長」や「受講のきっかけ」などを話していただきました。
村上
まず、皆さんの受講したきっかけを教えてください。
北原
親が勧めてくれたのが最初のきっかけでした。
自分自身も将来国際関係の仕事につきたいのと、英語にも興味がありましたが、きちんと語学留学に行ったこともなかったので、長期留学する前に、ファーストステップとして良いかなと思って申し込みました。
堀野
生協の新入学準備センターで同じ地方出身の先輩リーダーに勧められました。
親からも「留学には必ず行け」と言われていたのですが、英語が苦手で「絶対に嫌」と思っていました。ツアーの写真を見た時に、このプログラムならグループで行動していて、「一人じゃないから、これなら良いかな」と思って参加しました。
中井
入学準備説明会で知りました。
そこまで留学に行きたいと強く思っていなかったのですが、高校までは受け身で行動してきたので、パンフレットを見て、自分でやりたいことに自分からチャレンジしていくべきかなと思って参加しました。
藤原
僕も説明会の時に見つけました。入学前、大学は"遊んでばっかり"の印象しかなくて、最初に何かきっかけがないと遊んでばかりになると思って受講しました。
福井
私の場合は、高校の時に一週間イギリスへ行ってホームステイしていたけど、最初全然話せなくて、慣れた時ぐらいに帰国になったので、もう1回海外に行きたいと思っていました。でも1人で長期留学に行くのは不安でした。入学準備説明会で聞いた時に期間も1週間だし、1人で行かないし、1年間の講座もついてくるから、私にはちょうど良いかなと思って、親に受けたいと言ったら、良いよって言ってくれました。
村上
多くの人が入学準備説明会で説明を聞いて決めたんですね。
説明会から帰った後、親御さんとどんな話をしましたか?
藤原
やはり、金額がかなりかかるので悩みました。
親から「1週間あげるから説得して」と言われて、なぜ申し込みたいのかを親にプレゼンしました(笑)熱意が伝わって、受講させてもらえました。
北原
僕の場合はむしろ親が勧めてくれました。
英語を話すだけではない異文化理解の部分など、英会話スクールにはないプログラムにひかれて、最終的には受講を決断しました。今は参加してよかったなと思っています。
中井
あなたが行きたいならいいよとすぐOKを出してもらえたので助かりました。
福井
親が講座を受講することに肯定的で、自分自身も興味はありました。理系でも英語が必要だと先輩から聞いていたので、その影響もあるのかもしれません。
堀野
親が留学に行ったことがなくて、今でも後悔しているようで、「留学には行って欲しい」と言われていました。最初は嫌だったのですが、この1年を通して、自分の意思で学部の留学に申し込むくらいには抵抗がなくなりました。
村上
さっき、福井さんはホームステイの時の話もしていたけど、その時に比べてシドニーはどうでした?
福井
自信がつきました。イギリスの時は1つの家庭に1人づつのホームステイで、高校生の時は一人暮らしもしたことがなくてホームシックになってしまって、全然楽しめず、自信もつかないまま終わりました。
シドニーでは、1人ではないという安心感もあったし、毎日みんなと目標を立てていくので、確実に成長しているなというのが分かりやすくて、自信がついたかなと思います。シドニーツアーでは朝の会と夜の会で振り返る場が設定されていたのが大事だったと思っています。
村上
普段の講座はどうでした?シドニーで活用できましたか?
中井
積極性が身についたと感じます。
シドニーでは、現地に到着した初日にいきなり空港で現地の人に話かけることができたのが今でも自慢です(笑)高校時代の自分では、そんなこと考えられないです。ペアを組んだり、発表する場があるのでそこで積極性が身についたのかなと思います。
北原
僕は消極的な方ではなかったのですが、英語のスピード処理能力が一番身についたと感じています。
今まで英語を話すということをしてこなかったので、講座で、話す・コミュニケーションするということにフォーカスして、90分集中して話すことで、現地に行った際も会話のキャッチボールがスムーズにできたと思います。
村上
シドニー現地の人との交流の中で、忘れられないエピソードはありますか?
藤原
田舎の方に行ったときに、サンドイッチを注文したのにフライドポテトを渡されました(笑)その時に、間違っていることを英語で伝えられなったことがとても悔しかったのを覚えています。
福井
観光で来ていた2人組の男の人と電車で会って一緒にブルーマウンテンに行くことになって、一緒に観光することになりました。
お別れのときにハグをして、それまで握手とかはたくさんしていたんですけど、「本当に海外の人はハグするんだー」と異文化を実感しました。
堀野
現地で、シドニーに就業体験している友達から教えてもらったお土産屋さんに行こうとしたのですが、場所が分からなくて、現地の人に聞いた際にわざわざスマホで調べて教えてくれました。教えてもらったけどわからず、違う人に聞いた時もまた嫌がる様子もなく調べてくれて、親切さにびっくりしました。
北原
現地の人たちは一生懸命説明してくれたのですが、話していることが全然聞き取れなくて。再度ゆっくり話してもらってもわからなくて、諦められたときに悔しさを感じたのが印象に残っています。
中井
グループでラーメン屋に行ったとき、レギュラーサイズを注文したのに、発音が伝わらなくて自分1人だけ違うサイズが出てきたときに悔しかった。
村上
悔しい経験がたくさんみんなの糧になっているんですね。悔しいけど次の日頑張ろうって不思議と思えますよね。グループのメンバーはどんな存在でしたか?
福井
ガンガン話しかけていくメンバーがいて、その人の影響が大きかったです。みんなが引っ張られるように積極的になっていきました。
中井
グループメンバーが体調不良の時、遠くに行けないなと思って、予定を変更したのですが、その時、他のグループだった藤原くんが良い場所を教えてくれました。あの時はありがとう(笑)
藤原
あの場所は事前にめっちゃ調べてた(笑)
北原
グループみんなで楽しむことができました。仲が良くて、みんな現地の人に話しかけたいという思いが強かったので、最初の方はじゃんけんで誰が話しかけるかを決めていました。1日の夜の会の後に、グループでもう1度集まって振り返りをして、明日はどう話しかけるかをメンバー同士で話し合ったりしていました。
堀野
現地で1番話しかけていたメンバーが体調不良になってしまって。グループで女子一人になってしまった時に、男子がグループで話すように、はぐれないようにと、歩く際に工夫してくれていたので、助かりました。休んでいる子のためにも頑張ろうと思って頑張れました。
村上
みんなは1年間講座に通い続けるってしんどくなかったですか?
どこがモチベーションになっていました?
藤原
シドニーに行った時が中間地点だと思っています。次の目標をシドニーで見つけることができて、帰ってきたら洋楽の歌詞が聞き取れるようになったりしていたので、この感覚をなくしたくないと思っていました。
北原
僕のグループは後期の方が出席率が良かったんです(笑)
英語を話せるという環境を継続できるというのが良かったと思います。シドニーで村上さんに「3日間でつけた筋肉は3日で落ちる」と言われたのが響いて、今でも覚えています。
福井
講座が単純に楽しかったし、また、グループのメンバーも毎回出席していたので続けられました。
堀野
私も毎週グループのメンバーに会うことが楽しみでした。
英会話スペースにいっても結局日本語に逃げてしまうのが多くなってしまうので、後期のAll Englishの環境が貴重な時間でした。リーダーさんが優しくサポートしてくれたのも大きいです。小さな声で発言を勧めたり、親身にサポートしてくれていました。
中井
僕も休んだ時リーダーさんからめっちゃ連絡きて、「行かなきゃ!」と思って参加してました(笑)講座は楽しかった。
村上
1年間このプログラムに取り組んで、その後次のステップにいくため何をしようと思いましたか?
藤原
シドニーへ行く前は、シドニーを1つの目標としていましたが、シドニーでのまとめの会の際に、自分自身のどこが弱いのかに気づくことができました。
後期講座でAll Englishになって、簡単な会話はできるけどそのあとが続かない、自分の意見をもっと言えるようになりたいと思ったのが、次の留学につながったと思います。実際、2回生で長期留学に行った際も他の人に比べて現地で英語のスイッチを入れたのが早かったので、すぐに現地の環境に慣れることができました。
福井
理工系なので専門的なことを英語で学ぶとはどんなことか知りたいというのと、講座を通して自信がついて、自分の成長を確かめたいと思うようになりました。
留学に行った際には、他の人と比べてコミュニケーションへのハードルが低く、現地の人に話しかけることにも全く抵抗なかったし、現地の環境に慣れるのが早かったと感じます。
村上
2人とも1年間で基本的な英語コミュニケーションには抵抗がなくなっているから、次への目標がすぐに見つかったんですね。他のみんなはどう?
中井
自分にとっては講座に申込したことが1番のチャレンジでした。
あの時に一歩踏み出したから、講座が終わってからも長期休暇の間に何かしなければと思うようなりました。
議員さんのところに就業体験に行ったり、ゲストハウスでのヘルパー、京都のインバウンド関係のインターンシップ、憧れだった高級店でのアルバイト...どんどん新しいことにチャレンジできています。
堀野
私は英語がとっても嫌いで、シドニーの時も初日は誰にも話しかけられなかったです。2-3日目でグループの人の力を借りながら1人で話しかけることができて、英語が通じたということが自信につながり、いつの間にか英語が好きになって、続けて勉強したいと思えるようになっていました。
現地から帰ってきた後も、これまでは英語の授業でも「当てないで!」と思っていたのに、「周りの人が何も言わないなら、私が発言しようかな」と思えるようになっていて。この感覚を忘れたくないなと思って、次の留学に行くことを決めました。
北原
僕は会計士を目指して今勉強しています。母が会計系の仕事をしており、僕自身は元々理系で、英語にも興味があったので、どうせならUSCPAの資格を取りたいなと思っていました。
現地ではより気持ちが強くなりました。オーストラリアではいろんな民族がいるし、実際に働いている人を見たり話を聞いたりする中で刺激をたくさんもらいました。USCPAをとって海外で働くなら、英語での商談ももちろんあるだろうし、英語を使えることが必須だなと思って、より自分の夢に向かって頑張りたいと思えるようになりました。
村上
福井さんとかはもう就活に入っていくわけだけど、入学前と今で変わったなと実感することとかはありますか?
福井
1番実感しているのは、人前で発表することや話すことに抵抗がなくなり、慣れてきました。リーダー活動を通して場数を踏むことができたのも大きいです。
村上
3年間、週1回、人前で話す機会があるって、とんでもない場数で、貴重な経験をしたんですね。
最後に、興味を持ってくれている新入生・保護者にメッセージを伝えるとしたら、どんなことを伝えますか?
福井
4年間の大学生活は長いようで短いので、何か1つでも興味のあることを見つけて、それをやり遂げる経験が必要だと思います。このプログラムでは、その経験ができる場を提供してもらえます。
中井
もちろん英語力はつくのですが、コミュニケーション能力も、一緒に学ぶ友達もできるし、次の年にはリーダーの経験もできるかもしれない。
一石四鳥の講座だと思います!
藤原
このプログラムで同じグループだった友達もみんな留学に行っていて、参加したことがファーストステップになったことを実感しています。ぜひ、参加して欲しいです。
堀野
英語が嫌いだった私が好きになれた。意識を変えたい人、英語が嫌いな人ほど参加して欲しいプログラムだと思います。
北原
英語力だけじゃない、これから社会で必要になるだろう周りとの協調性や前に出るプレゼン力、積極性...そういった部分の方がこの1年間で鍛えられたと感じています。僕にとっては自分の夢を後押ししてくれた場所です。チャンスが目の前にあるのだから、皆さんにもぜひモノにして欲しいです。
村上
みなさん今日はお集まりいただきありがとうございました!