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「ハラル」ってなーに?

ハラルとは…

 皆さんはハラル(ハラール)という言葉を聞いたことがありますか?

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▲インドのハラルマーク

 ハラルとは、イスラム圏の言葉で食べられるものということを意味しています。イスラム圏では宗教上口にしてはいけないものがあるのです。そのような口にしてはいけないものをハラム(ハラーム)といい、逆に口にすることが許されたものをハラルというのです。イスラム教徒が口にしてはいけないものの代表には豚肉などが挙げられます。ハラルにおいて大切なことは単純に禁じられたものを食べてはいけないということではなく、その調理過程も正規の過程を踏まなくてはならないということです。例えば、ハラムである豚肉などと同じ調理器具で調理してはいけないことやハラルである鶏肉でもその鳥の殺し方によっては食してはいけないことなどが挙げられます。宗教で食べられるものが限られるという感覚は日本のみなさんにとってはなじみが薄いことかもしれませんが、イスラム教徒の方々にとっては本当に大切なことなのです。この記事を見て、ハラルのことを少しでも考えてくだされば幸いです。

 

立命館大学とハラル

 

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 立命館大学でも現在、このハラルに対する取り組みが行われています。食堂でハラルメニューを販売したりなどもしています。立命館大学は留学が盛んで、多くの留学生が様々な国から立命館大学に来ています。もちろんその中にはイスラム圏から留学してきた方も大勢いらっしゃいます。その人たちにも快適な生活を送ってもらうためにもこのような取り組みは重要なものになってくるでしょう。ハラルフードはもちろん日本人でも食べることができます。むしろ味もおいしく安価であるため、おすすめです。皆さんもぜひ食べてみてください。それでは、各キャンパスで実施されているハラルの現状の一例をご紹介します。

 

BKC

 BKCでは、現在、ユニオン2階ベーカリー、ユニオンショップにてハラルフードが販売されています。ユニオン2階ベーカリーのメニューとしてはイカのてんぷら、タンドリーチキン、カレーなどがあります。今回、私はハラルチキンカレーを食べてみました。中辛の本格派の味がしてとてもおいしかったです! ユニオンショップではインスタント麺、おかしなどが販売されています。私も実際に食べてみましたが、とてもおいしかったです!!

 特に、ミーゴレンというインスタント麺はおいしかったです!

 おかしはたくさん種類があるので、ぜひ食べてみてください。

 

ベーカリーのタンドリーチキン

 

ミーゴレン(おすすめ)

 

ユニオンショップのおかし

 

APU

 大分県別府市の立命館アジア太平洋大学(通称APU)でも、ハラルに対する取組をおこなわれています。APUは学生の約半数が国際学生というグローバルな大学です。開学当初は通常の食堂や購買部として運営されていたAPUの生協店舗でしたが、ムスリムの学生が宗教的な理由から大学で食べるものがなく、精神的にも苦しい状況に陥り、なんとかしてほしい! との声から、APUでのハラルの取り組みは始まりました。ハラルメニューを学生と共に開発し、今では豊富な食堂のハラルメニューだけではなく、購買での麺・レトルト食品の販売から、冷凍のハラルチキンやハラルチョコレートなどの取り扱いまでおこなっています。

 食堂では、イスラム教で禁止されている食品に非常に気をつかっています。調理用の醤油やみりんもアルコールということでムスリムの人は禁止されています。

 日本食を食べたいという気持ちはあるけれど、醤油をつかっているから食べられない。そんな思いをした学生もいたそうです。食品の添加物にも気をつかい、マーガリンをつかったケーキやレアチーズケーキを提供するなど、APUでのハラルの取り組みはとても積極的におこなわれています。

 そうした取り組みから、食堂ではチキンカレーやタンドリーチキンだけでなく鯖の塩焼や揚げ出し豆腐などの日本食が、購買ではカレーラーメン・ベジタブルラーメン・中華ラーメン・レッドカレーなどを販売しています。積極的にハラル認証の表示をすることで、ムスリムの学生が安心して食事をすることができるように工夫もされています。

 APUでの取り組みが立命館生協としての最初のハラルの活動でした。APUから始まりBKCそして衣笠キャンパスへとその取り組みはつながっています。

 

Cafeteria

 

SHOP

 

衣笠キャンパス

 他のキャンパスに比べハラルの取り組みができていなかった衣笠キャンパスでも、今年から食堂・購買での取り組みが始まります。

 食堂部門では、現在西側広場で行われているお弁当の臨時販売所でのハラル対応弁当の販売が決定! 魚のフライ・お肉・魚介の3種類の丼ぶり弁当が並ぶ予定です。価格や名称は未定ですが、7月から販売予定ですのでぜひご賞味ください。

 また購買部では、BKCやAPUと同様にハラル対応のインスタントフードが販売されています。ナシゴレンやミーゴレンのもとや、インスタントヌードルなどまだまだ種類は多くはないですが、ハラル対応の商品が扱われていますので、立ち寄った際はぜひ注目してみてくださいね。

 

ハラルフード

 

3種類のハラル弁当

 

ハラルのこれから

 これまで見てきたようにただいま立命館生協ではたくさんのハラルに対する取り組みが行われています。さらにこれからもたくさんの取り組みが行われようとしています。衣笠では今年の総代会を基にハラルへの取り組みが進められていきます。特に、今年は、イスラム圏からの留学生をお迎えして総代会を行ったことで生の声を聞くことができ、立命館生協としておおきな一歩をふみ出せました。日本人の立命館大学生も意見を聞くことで大きな影響を受けたと話してくれました。

 立命館大学の生協にはまだまだ可能性があります。総代会を通してあなた方一人ひとりにも生協を変える権利と力があります。あなたも来年の総代会に参加してみませんか?

 

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