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2016.12.26

読書マラソン・第12回立命館コメント大賞表彰式レポート

ニュース

12月15日(木)の18:00より衣笠キャンパス末川記念会館レストラン「カルム」にて、「読書マラソン第12回立命館コメント大賞」の表彰式が開催されました。宇野木生協理事長より表彰式に参加された6名の受賞者の表彰が行われ、式の後は受賞者のみなさんで受賞の喜びや、受賞したコメント作品についてなごやかに懇談して会を終了しました。

立命館コメント大賞の受賞者と本の紹介

●グランプリ 文学部3回生 森田佳穂さん
作品『仰臥漫録』正岡子規 岩波書店 と グランプリを獲得した森田さんのコメント

森田さんは、全国コメント大賞でも作品『坊ちゃん』夏目漱石 新潮社 で金賞を受賞されました。その愛情に満ちた作品への視点は、評判を呼ぶ珠玉のコメントでしたが、このグランプリの『仰臥漫録』については、俳句をやっていることも関係して、国語の先生に勧められて手に取ったそうです。子規はどんなものを食べて過ごしていたのか。病気なのにたくさん食べているなど、食べ方は生き方だと捉えて読まれていたそうです。

●準グランプリ 政策科学部2回生 布施絵梨さん
作品『モモ』ミヒャエル。エンデ 岩波書店
布施さんは、昨年は全国コメント大賞の銅賞を受賞された読書の達人ですが、『モモ』は、中学生の頃に読んで今回読み直したことで新たな発見があった物語だそうです。 あせって時間を失っていく人々の話を聞いて、大切なものを教えていく「モモ」は、汚れていて、かわいくもないけれど魅力にあふれているとのことでした。
●準グランプリ 文学部2回生 杉野実花さん
作品『ランボー全詩集』A・ランボー 河出書房新社
●生協理事長賞 法学部2回生 梅田雅史さん
作品『本日は、お日柄もよく』 原田マハ 徳間書店
この本はスピーチライターのお話。どういうふうに感動させるか、どう感動させるのかを職業にしている人が出てきます。この本で言葉の大切さ、言葉の力を感じましたと熱く語ってくれました。
●ふらっと賞 産業社会学部4回生 田口さくらさん
作品『あしながおじさん』ジーン・ウェブスター 新潮社
大学生活を毎日楽しんでいる主人公は愛らしくて素敵です。そしてこれは全編恋文なのです。なのにあまあまだけでなく、社会の弱者のこと、自分自身のことを見つめて、生きぬいているジュディが魅力的です。とのことでした。
●ふらっと賞 法学部1回生 丸本絢蘭さん
作品『最後のトリック』深水黎一郎 河出書房新社
とても変わったミステリーです。読者が犯人であるということなどあるのか、という面白さについて語ってくれました。
●ふらっと賞 産業社会学部1回生 一村綾乃さん
『ディズニーありがとうの神様が教えてくれたこと 』鎌田洋 SBクリエイティブ
●リンクショップ賞 理工学部4回生 高野敢也さん
作品『カラスの教科書』松原始 講談社
- ●リンクショップ賞 情報理工学部4回生 鶴岡聡さん
作品『子どものまま中年化する若者たち』細田恭孝 幻冬舎
●OICショップ賞 政策科学部1回生 文野貴司さん
作品『動物農場』ジョージ・オウェル 角川書店
●OICショップ賞 政策科学部2回生 佐々木友理さん
作品『スティル・ライフ』池澤夏樹 中央公論新社 残念ながら欠席されました。
●OICショップ賞 経営学部1回生 有我愛加さん
作品『赤毛のアン』モンゴメリ 新潮社
●APUショップ賞 国際経営学部3回生 鈴木俊郎さん
作品『何もかも憂鬱な夜に』中村文則 集英社
●奨励賞 理工学部2回生 白鳥克哉さん
作品『学びとは何かー探究人になるために』今井むつみ 岩波書店
●奨励賞 産業社会学部3回生 高千穂香織さん
作品『風の谷のナウシカ』宮崎駿 徳間書店
●奨励賞 文学部3回生 二階美樹さん
作品『あなたと読む恋の歌百首』俵万智 文芸春秋
信頼している友人の紹介で手に取った本。恋愛体質なのであまり恋愛小説を読むことはなかったけれど、短い中に人生の真実が入っているようで楽しい本とコメント。

表彰式の最後に宇野木理事長から、今回のコメント大賞の講評をしていただきました。 全体の応募数は伸び悩み気味だが、応募人数は多くなってきていること。1回生の応募も増えていることなどの前進があること。今後の課題としては、3つの学部で応募がなかったので、来年は全ての学部からも応募いただきたい等。作品の傾向としては、今年はノンフイクションが目立ち、他の人とダブる作品が非常に少なかったことなどを話されました。

受賞者の記念写真