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2020.02.04

2019年度 第15回立命館コメント大賞表彰式を開催しました

ニュース

今年で第15回になる立命館生協主催の「読書マラソンコメント大賞」。今年も無事選考が終了し、受賞作品が決定しました。

受賞者一覧

受賞者の皆さんには1月30日に諒友館食堂地下ロッソにお集まりいただき、表彰式を行いました。あいにく留学生で帰国中の方や、就活予定のある方もおられましたが、9名の方がご出席になりました。

プレゼンター役の生協理事長・加國先生、生協専務理事の酒井さん、司会として来てくれた生協の読書推進活動の常連・甲斐さん(文学部学生)で受賞者の皆さんをお迎えしました。

始めに生協理事長の文学部・加國先生から「コメント大賞という取り組みで皆さんの力のあるコメントが応募されたことや、読書というのは一人で楽しむ読書もあれば、みんなで伝えあう読書の姿もあり、これからも読み続けてほしい」といったお話がありました。
またご自身で選考された理事長賞の作品『桜の森の満開の下』について、「非常に魅力のある文章で自らも読んでみたいと思った」と感想を述べられました。

最初は、準グランプリを受賞された文学部1回生の眞田明日香さんが、作品『スペードの3』(朝井リョウ)で表彰されました。この作品で眞田さんは「強く変わりたいという気持ちを持たなければ、かなえたい夢をかなえることはできない」とコメントに書いてくれました。

次も準グランプリを受賞された文学部2回生の西百合香さんが、作品『桜の森の満開の下』(坂口安吾)で表彰されました。この作品で西さんは「美しすぎる桜の不思議さと不可思議な狂おしさについて」をコメントに書いてくれました。

3番目に登場されたのは、同じく準グランプリを受賞された生命科学部3回生の立所咲樹さんで、作品『海の見える理髪店』(荻原浩)で表彰されました。この作品で立所さんは「矛盾だらけである家族の存在に悩んでいる人はこの小説の理髪店に来てほしい。やさしい光があなたを照らしてくれるはず」とコメント書いてくれました。

4番目に登場してくれたのは、ふらっと賞を受賞された文学部4回生の中川孝一さん。作品『楡家の人々』(北杜夫)で表彰されました。この作品で中川さんは「気品あるユーモアと詩情に彩られながら語られる家族三代の物語について、時代に翻弄される様子が近代日本のようだ」とコメントに書いてくれました。

5番目に登場してくれたのは、同じくふらっと賞を受賞された法学部3回生の寺西祐樹さん。作品『大学教育について』(J・S・ミル)で表彰されました。この作品で寺西さんは「現在の学生は就職のためやモラトリアムを得るために大学に来る。一世紀半も前の先人たちはなぜ大学で学ぶのか、大学と教養の価値について考えられます」とコメントに書いてくれました。

6番目に登場してくれたのは、リンクショップ賞を受賞された生命科学部3回生の溝口颯乃さん。作品『コインロッカー・ベイビーズ』(村上龍)で表彰されました。この作品で溝口さんは「コインロッカーに捨てられた二人は今もロッカーに閉じ込められ叫んでいる。私たちを見ると親からの期待や社会の風潮、過去の自分などで同じように閉じ込められている。解放されたい時に二人の主人公に会ってほしい」とコメントを書いてくれました。

7番目に登場してくれたのは同じくリンクショップ賞を受賞された経済学部5回生の小林寛史さん。作品『三日間の幸福』(三秋縋)で表彰されました。この作品で小林さんは「自分の人生の意味を見つけること、価値を見つけることが果たして正しいのか?納得のいく人生とは誰かのためになりたいという気持ちが見つけてくるものでは?」とコメントを書いてくれました。

8番目に登場してくれたのは、OICショップ賞を受賞された政策科学部M1の布施絵里さん。作品『烏に単は似合わない』(阿部智里)で表彰されました。この作品で布施さんは「宮廷で争う美しき妃たちの繰り広げる騒動は、きらびやかさとは裏腹の毒々しさが際立ちます。彼女たちの秘密を解き明かせますか」とコメントを書いてくれました。

最後に登場してくれたのが、政策科学部1回生の井口皓祐さん。作品『何者』(朝井リョウ)で同じくOICショップ賞を受賞されました。この作品で井口さんは「ツイッターは140文字、その短い言葉で人を表すことができるのか。何気ない言葉によって人間の本性を暴いていく過程を描いている。読了後、僕は何者なんだと思った」とコメントを書いてくれました。

最後に皆さんで記念写真を撮りました。
その後、懇親会に移り本について交流をしました。皆さん、2020年度の受賞を目指して、読書にもコメントにも頑張ってくれることになりました。あらためて受賞者の皆さん、おめでとうございました。