集英社新書 1000円
5人のアメリカ女性研究者による著書『私たちが声を上げるとき』
本の出版に合わせて、著者の先生方に、関連図書と推薦コメントをいただきました。
立命館生協各店にて販売しております。
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軽んじられ、遮られ、虐げられた者たちが立ち上がったとき、社会の何が変わり、歴史はどう動いたのか――。
BLM運動や#MeToo運動など、不条理に抗う波が次々と生まれている近年のアメリカ。
全世界的に広がるこれらの動きの原点には、勇気をもって声を上げた女性たちの軌跡があった。
本書では、アメリカ現代史に刻まれた10の"瞬間"を取り上げ、「声を上げる」ことで何が起きたのか、今の私たちに問われていることは何かを、5人の女性アメリカ研究者が連帯しながら分析・論考する。
ローザ・パークスからルース・ベイダー・ギンズバーグ、大坂なおみにいたるまで、彼女たちの言動の背景、状況、影響について知り、社会と歴史を変えた信念に学び、世界に蔓延する差別や不正義を他人事ではなく当事者として捉えるための一冊。
【目次】
はじめに
第1部
1.大坂なおみ(22歳/2020年)
plus comment Z世代が起こすメンタルヘルス革命
2.エマ・ゴンザレス(18歳/2018年)
plus comment 覚醒状態(Woke)
3.アレクサンドリア・オカシオ=コルテス(28歳/2018年)
plus comment 身体と性のポリティクス
4.クリスティーン・ブラゼイ・フォード(51歳/2018年)
plus comment 監獄フェミニズム
5.ステイシー・エイブラムス(44歳/2018年)
<コラム> インターセクショナリティ(交差性、intersectionality)
第2部
6.シャーロッタ・バス(推定78歳/1952年)
plus comment 闘争の場
7.ローザ・パークス(42歳/1955年)
plus comment リスペクタビリティの政治
8.アンジェラ・Y・デイヴィス(25歳/1969年)
plus comment 理想追求の舞台としての大学
9.ハウナニ=ケイ・トラスク(43歳/1993年)
plus comment マイノリティの怒り
10.ルース・ベイダー・ギンズバーグ(45歳/1978年)
おわりに
【著者プロフィール】
和泉真澄(いずみ ますみ)同志社大学教授。著書に『日系カナダ人の移動と運動』ほか
坂下史子(さかした ふみこ)立命館大学教授。著書に『よくわかるアメリカ史』(共編著)ほか
土屋和代(つちや かずよ)東京大学大学院准教授。著書にReinventing Citizenshipほか
三牧聖子(みまき せいこ)同志社大学大学院准教授。著書に『戦争違法化運動の時代』ほか
吉原真里(よしはら まり)ハワイ大学教授。著書に『ドット・コム・ラヴァーズ』ほか
2022年6月下旬~7月末まで、生協各店にて開催中!
ブックフェア選書リスト(推薦者お勧め順に並べています)
和泉真澄先生 推薦 | |
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斎藤美奈子『戦下のレシピ』(岩波現代文庫、2015年) (推薦コメント) 太平洋戦争中の日本の食の材料と調理法を婦人雑誌から再現。戦争は生活から何を奪ったのか?庶民はその中でどのように生を繋いだのか? |
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和泉真澄『日系カナダ人の移動と運動』(小鳥遊書房、2020年) (推薦コメント) この一冊で日系カナダ人の歴史がわかる!「人は単一の国家に帰属することがもっとも自然かつ幸せなのか?」を問いかける越境日本人論としてもぜひお読みください。 |
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ヘザー・アンドレア・ウィリアムズ『引き裂かれた家族を求めて』(彩流社、2016年) (推薦コメント) 奴隷制度下で生きるとはどんな体験だったのか?奴隷解放後に家族を探す広告や奴隷主の手紙にわずかに残る手がかりから読み解く、人間たちの願い、叫び。 |
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ケイン樹里安・上原健太郎編著『ふれる社会学』(北樹出版、2019年) (推薦コメント) 身近なテーマから大きな社会の構造、歪み、変化への糸口などを見つけるヒントに溢れた一冊。社会学が断然面白くなる! |
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ニーナ・ルヴォワル『ある日系人の肖像』(扶桑社、2005年)出版社品切れ (推薦コメント) ワッツ暴動で死亡した黒人少年の出生の秘密。謎解きを通じ主人公は自分の生/性にも目覚めていく。アメリカの歴史に命を吹き込むミステリー小説。 |
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ジョイ・コガワ『長崎への道』(小鳥遊書房、2019年) (推薦コメント) 差別した側とされた側は和解可能なのか?日系文学の金字塔『Obasan』の作者が究極の癒しを探し続ける、壮絶な自伝。 |
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上橋菜穂子『物語ること、生きること』(講談社文庫、2016年) (推薦コメント) 「本の虫」から人類学者、そして小説家になった著者。あなたにも自分にしか書けない物語がきっとある! |
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マリオン・イングラム『戦渦の中で』(小鳥遊書房、2020年) (推薦コメント) ホロコースト生還者による回想録。収容所への強制移送、大空襲、ナチスから逃れ、隠れ家で暮らす日々。子どもの目から見た戦争が生々しく語られる。 |
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マリオン・イングラム『平和の下で』(小鳥遊書房、2020年) (推薦コメント) 『戦渦の中で』の姉妹本。NYへ移住した筆者が、黒人活動家たちと南部へ向かい、黒人の有権者登録のボランティアに。アメリカで投票妨害が進む今日に読むべき一冊。 |
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パウロ・コエーリョ『ピエドラ川のほとりで私は泣いた』(角川文庫、2000年) (推薦コメント) 「愛か、キャリアか?」「何を取り、何を捨てるか?」選択に悩むときに読むといいかも? |
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三牧聖子先生 推薦 | |
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アイリス・マリオン・ヤング『正義への責任』(岩波書店、2022年) (推薦コメント) ヤングは1970年代のアメリカで社会運動との関わりの中で正義論の新境地を切り開いたフェミニズム理論家。理想的な青写真を描くことより、いま声をあげることすらかなわない不正義の被害者のリアリティを直視することを思索の出発点に据えた。 |
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小川公代『ケアの倫理とエンパワメント』(講談社、2021年) (推薦コメント) 人間社会に関する理論の多くは、ケア労働を免除された「家長」を主体として想定し、ケア提供者であることが多い女性や子ども、障害者といった「弱い」存在を十分にとりこんでこなかったのではないか。多様な文芸作品を「ケア」の視点から読み解き、「ケア」を中核的な価値に据えた新しい政治社会のあり方を探求する文芸批評。 |
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スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』(岩波書店、2016年) (推薦コメント) 第二次世界大戦中の独ソ戦はソ連側だけでも死者約2700万人といわれる過酷な戦争だったが、これに100万を超える女性兵士も従軍した。丁寧な聞き取り調査で、女性からみた戦場、女性ならではの苦悩や悲しみを明らかにする。 |
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岡野八代『戦争に抗する――ケアの倫理と平和の構想』(岩波書店、2015年)出版社品切れ (推薦コメント) 戦争では「正戦」や「自衛」など美辞麗句や大義が掲げられるが、その実態は人間を傷つけることに他ならない。傷つきやすい身体を持つ個々の人間の具体的な生の経験から、反暴力・反戦争の思想を紡いだ書。 |
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清末愛砂『ペンとミシンとヴァイオリン アフガン難民の抵抗と民主化への道』(寿郎社、2020年) (推薦コメント) メディアがアフガン女性を家父長制に押し潰された非力な存在として描きがちだが、彼女たちは強い。ペン(教育)・ミシン(職業訓練)・ヴァイオリン(芸術教育)で抑圧と戦うアフガン女性の力強さを教えてくれる著。 |
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ブレイディみかこ『女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち』(幻冬舎新書、2021年) (推薦コメント) コロナ禍では蔡英文台湾総統やアーダーンNZ首相など女性政治家が活躍したが、一言で「女性政治家」といってもその実態は様々だ。活躍する現在の女性政治家を1人1人、生き生きと描き出す。 |
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マデリン・チャップマン『ニュージーランド アーダーン首相 世界を動かす共感力』(集英社インターナショナル、2021年) (推薦コメント) コロナ対策、テロ対策、気候変動対策と、様々な社会課題で大胆な改革を打ち出して、世界の注目を集めるニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相。共感力に満ちたアーダーンの新しいリーダーシップは、未来の政治家の理想像を提示している。 |
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三牧聖子『戦争違法化運動の時代ー「危機の20年」のアメリカ国際関係思想』(名古屋大学出版会、2014年) (推薦コメント) 2022年、残念ながら私たちは戦争を目撃している。しかし、100年と少し前の世界では、戦争は違法ですらなく、国家は自由に戦争に訴えることができた。第一次世界大戦を目撃し、戦争の違法化への運動を始めたS.O.レヴィンソンを中心に、戦争が違法化されていく過程を描き出す。 |
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竹村和子『愛についてーアイデンティティと欲望の政治学』(岩波書店、2021年) (推薦コメント) 日本のフェミニズム理論を牽引してきた著者が「愛」という巨大な主題に挑んだ代表作。文庫化に際し、新田啓子氏が新たに付した解説が最善の導きとなる。 |
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前田健太郎『女性のいない民主主義』(岩波新書、2020年) (推薦コメント) 日本が「民主主義国」であるといわれて、みなさんはどう感じるだろうか。これほどまでに男性に権力が集中した政治社会を、留保なく「民主主義」と呼べるのだろうか。「女性がいない」ことの考察を通して、わたしたちが目指すべき民主主義が展望される。 |
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江原由美子『増補 女性解放という思想』(筑摩書房、2021年) (推薦コメント) 1970年代の女性解放運動がメディアに「からかい」の対象とされたことが、いかに運動を抑圧する効果を持ったかを指摘した「からかいの政治学」など、今日色褪せるどころか、いっそう重要性を帯びる指摘が満載のフェミニズムの古典。 |
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吉原真里先生 推薦 | |
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チョ・ナムジュ『彼女の名前は』筑摩書房 2020年 (推薦コメント) 個人的なことは政治的なこと。女性が声を上げる「とき」は、日常の生活の中にこそある。 |
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倉沢愛子『増補 女が学者になるとき』岩波現代文庫 2021年 (推薦コメント) 学問を志した一女性が、留学や調査の道程で経験する出会いや喜び、そして葛藤や苦悩を等身大に語るメモワール。 |
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山里絹子『「米留組」と沖縄』集英社新書 2022年 (推薦コメント) 米国統治下の沖縄から「元敵国」に留学した若者たち。そのライフストーリーに丁寧に耳を傾けながら著者は、「復帰」50周年のいま、沖縄・日本・アメリカの複雑な関係を考察する。 |
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吉原真里『「アジア人」はいかにしてクラシック音楽家になったのか? 人種・ジェンダー・文化資本』アルテスパブリッシング 2013年 (推薦コメント) 日本では当たり前のことも、アメリカそして世界では「アイデンティティ」を問われる文化的営みとなる。音楽家自身の声をもとに人種や性や階層の交差を考察する一冊。 |
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矢口祐人『ハワイの歴史と文化』中公新書 2002年 (推薦コメント) 先住民の歴史と文化、植民地化と軍事化の影響、移民と日系人など、常夏の観光地という以外の複層的なハワイを理解するための入門書。 |
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水村美苗『私小説 From left to right』ちくま文庫 2009年 (推薦コメント) いろんな読みかたのできる斬新な日本文学作品でありながら、きわめてすぐれたアメリカ文化論でもある。 |
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ウェブスター『あしながおじさん』新潮文庫 2017年 (推薦コメント) 日本で世代を超えて読み継がれてきたこの作品。少女文学であるだけでなく、ひとりの女性が教育を通じて自分の言葉で語るようになる道程を語る教養小説でもある。 |
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ボーヴォワール『第二の性』出版社品切れ (推薦コメント) 「人は女に生まれない。女になるのだ。」世界に衝撃を与えたフェミニズムの古典。 |
土屋和代先生 推薦 | |
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パトリシア・ヒル・コリンズ、スルマ・ビルゲ『インターセクショナリティ』人文書院 2021年 (推薦コメント) 「インターセクショナリティ」という分析ツールを用いることで何が明らかになるのか。格差拡大に対する抗議行動や環境正義運動、ヒップホップまで、世界各地の多様な事例をもとに、「インターセクショナリティ」の中核を成すテーマとその可能性を論じた一冊です。 |
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アリシア・ガーザ『世界を動かす変革の力』明石書店 2021年 (推薦コメント) BLM運動の共同創設者である著者による自伝。ブラック・フェミズムとの「出会い」、黒人コミュニティの組織化の経験を、同時代のアメリカ政治、社会の変遷のなかに位置づけ語る筆致は見事です! |
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ソニア・O・ローズ『ジェンダー史とは何か』法政大学出版局 2016年 (推薦コメント) 英語圏においてジェンダー史がどのように発展してきたのか、セクシュアリティ、人種、階級といったテーマに向き合い、男性史や新たな政治文化史を切り拓いてきたのかを、近年の研究動向をふまえつつ解説した重要なテキストです。 |
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田辺 明生・竹沢 泰子・成田 龍一 編『環太平洋地域の移動と人種』京都大学学術出版会 2020年 (推薦コメント) 環太平洋を移動した人びとの経験をもとに、植民地主義、人種主義、戦争の記憶、格差、グローバル化時代における新たな管理社会と、それに抗う文学やアートの可能性を追求した論文集です。 |
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ベル・フックス『フェミニズムはみんなのもの』エトセトラブックス 2020年 (推薦コメント) 著述家、文化批評家のベル・フックスによる、フェミニズムを「みんなのもの」にするためのハンドブックです。ぜひ手に取って頂きたいです! |
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保刈実『ラディカル・オーラル・ヒストリー』岩波現代文庫 2018年 (推薦コメント) 当事者が紡ぎ出す「声」に耳を澄ますとは何を意味するのか。歴史家はその「声」にどのように向き合うことができるのか。「日常的な歴史実践」とは何なのかを問い、従来の歴史叙述のあり方に一石を投じた本です。 |
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バーバラ・ランスビー『ブラック・ライヴズ・マター運動誕生の歴史』彩流社 2022年 (推薦コメント) 研究者であり、アクティヴストである著者が、黒人に対する国家と自警団員による暴力を問うたBLM運動の歴史的展開を綴った渾身の一冊です。 |
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シンジア・アルザ他『99%のためのフェミニズム宣言』人文書院 2020年 (推薦コメント) 国際女性デーにおけるウィメンズ・ストライキの経験をもとに、99%の人びとのためのフェミニズムを掲げた本です。資本主義、人種主義、植民地的暴力に抗うフェミニズムのかたちを示す一冊です。 |
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坂下史子先生 推薦 | |
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パトリース・カーン=カラーズ、アーシャ・バンデリ『ブラック・ライヴズ・マター回想録ーテロリストと呼ばれて』(青土社、2021年) (推薦コメント) BLM運動の共同代表であるクィア・ブラックフェミニストの半生記。大切な人たちを襲う制度的人種主義のリアルが胸を打つ。ぜひ土屋先生が推薦されているガーザの自伝と一緒に読んでほしい。 |
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石山徳子『「犠牲区域」のアメリカ 核開発と先住民族』(岩波書店、2020年) (推薦コメント) 核開発の犠牲となり続ける先住民の環境正義を求める闘い。福島や沖縄の人びと、アイヌ民族など、日本社会の問題にも注意を喚起される一冊。 |
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上間陽子『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』(太田出版、2017年) (推薦コメント) すさまじい抑圧や暴力の中で、必死に生き延びる道を模索する沖縄の少女たち。それでも「物語り」には一縷の希望があると思わせてくれる。 |
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アマンダ・ゴーマン『わたしたちの登る丘』(文春文庫、2022年) (推薦コメント) バイデン大統領就任式で弱冠22歳の黒人女性詩人が披露した、分断を乗り越え団結を呼びかける自作詩。動画で彼女の朗読、特に美しい踏韻(ライミング)も要チェック! |
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チェ・スンボム『私は男でフェミニストです』(世界思想社、2021年) (推薦コメント) 「フェミニズムは...狭く硬い殻に閉じ込められた男性の呼吸をも楽にさせてくれる」と語る著者。自分に有利な側ではなく、みんなに有意義な側に立つことの大切さを教えてくれる一冊。 |
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熱田敬子ほか編『ハッシュタグだけじゃ始まらない:東アジアのフェミニズム・ムーブメント(大月書店、2022年) (推薦コメント) 世界中で「声を上げる」女性たち。まずは身近な東アジアの例に学ぼう!私たち自身がいつ・どこでも行動に移せるように。 |
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下地ローレンス吉孝『「ハーフ」ってなんだろう? あなたと考えたいイメージと現実』(平凡社、2021年) (推薦コメント) 中学生向けながら、分かりやすい説明と当事者へのインタビューが満載で、大学生にも読みごたえのある入門書。 |
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佐藤千矢子『オッサンの壁』(講談社現代新書、2022年) (推薦コメント) 男性優位社会の維持を優先し「他者」への想像力に欠けた人のことを、著者は男女関係なく「オッサン」と呼ぶ。あなたは「オッサン予備軍」になっていませんか? |
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梅﨑透・坂下史子・宮田伊知郎編著『よくわかるアメリカの歴史』(ミネルヴァ書房、2021年) (推薦コメント) 2020年大統領選挙やBLM運動、21世紀のフェミニズムまでをカバーした最新のアメリカ通史。一味違う視点で書かれたコラム群もおすすめ! |
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