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2018.11.22

2018 秋のビブリオバトル 開催しました!

ニュース

春セメスターの開催に続く秋の「ビブリオバトル」、3キャンパスで開催しました。各キャンパスのバトルは全国決戦の予選を兼ねており、チャンプの方は地区決戦(11月18日日曜 14時~南草津駅前 フェリエ南草津5Fで開催)へ駒を進めることになりました。

トップを飾ったのは衣笠会場(10月22日月曜開催)。直前まで参戦者が決まらずドキドキしましたが、会場には15名の方が集まり、そのうち6名の方のバトルとなりました。投票の結果、国際関係研究科院生の内藤良祐さん『タタール人の砂漠』(ディーノ・ブッツァーティ)がチャンプ本になりました。タタール人が攻めてくると言われ出世を期待して、でも何も起こらないまま30年も着任した兵士のお話で、止まった時間のなかで何も起こらない魅力が生産されていくけれど最後は・・・、と紹介してくれました。

続いてはOIC(10月23日火曜開催)。こちらも集まった15名の中から5名がバトラーにエントリー。選ばれたのは経営学部1回生 国方誠雄さんの『砂の女』(安倍公房)。シュールレアリズム(超現実主義)な作品が多い作家ですが、この作品では昆虫採集が趣味の教師が新種を探して砂漠にやって来て、気づくと囚われていて何日も襲ってくる砂をかき分けて暮らす日々が描かれます。逃げたい主人公がどうなっていくのかは、実際に皆さんに読んで欲しいそうです。

最後はBKC(11月1日金曜開催)でのバトルです。参加者は12名。男子4名のバトラーから見事チャンプになったのは 大学院生 鈴木康太さんの『天才はあきらめた』(山里亮太)。頑張っても続かない学校や仕事。自分は天才ではないと認めるお笑い芸人「やまちゃん」だからこその努力を続ける秘訣や言葉に膝を打つこと請け合いで、本文だけはなくてオードリー 若林の「解説」も必読!なんだそうです。

そして11月18日(日)フェリエ南草津で開催された関西地区予選。
バトルの結果、衣笠チャンプの内藤さん『タタール人の砂漠』が見事1位に選ばれ、12月23日(日)立命大OICで開催の全国決戦への出場権を獲得されました!OICチャンプの国方さん『砂の女』も2位と検討しました。内藤さん、頑張ってください!

ビブリオバトルはお薦め本を紹介しあう知的書評合戦。聴衆も質疑でどんな質問をするか質問力が問われます。お薦め本がある方はぜひバトラーに、自信のない方も聴衆参加で大歓迎です。次回のビブリオバトルは日程が決まり次第またご案内いたします!

【バトラー&バトル本のご紹介】 *発表順

<衣笠> チャンプ本「タタール人の砂漠」
バトラー タイトル 著者
文学部4回生 甲斐雅琴さん やがて君になる 仲谷鳰
国際関係研究科 内藤良祐さん タタール人の砂漠 ディーノ・ブッツァーティ
文学部1回生 木村海渡さん ヨハネスブルクの天使たち 宮内悠介
法学部2回生 永岡里彩さん パラドックス13 東野圭吾
産業社会学部2回生 河端央さん 好きよ、喫茶店 菊池亜希子
文学部4回生 田中祐策さん 六花の勇者 山形石雄
<OIC> チャンプ本「砂の女」
バトラー タイトル 著者
総合心理学部2回生 山本泰士さん リピート 乾くるみ
総合心理学部1回生 成広汐里さん スペードの3 浅井リョウ
総合心理学部2回生の薮内隆志さん 54字の物語 氏田雄介
経営学部1回生 国方誠雄さん 砂の女 安倍公房
総合心理学部3回生 設楽春貴さん 自動人形(オートマトン)の城 川添愛
<BKC> チャンプ本「天才はあきらめた」
バトラー タイトル 著者
理工学部1回生 寺本宗平さん 風が強く吹いている 三浦しおん
経済学部2回生 樋口暉幸さん ペンギン・ハイウェイ 森見登美彦
大学院生 鈴木康太さん 天才はあきらめた 山里亮太
1回生 松田怜大さん かがみの狐城 辻村深月

バトラーの皆さん、参戦ありがとうございました!
(写真は衣笠の様子とOICのバトラーの皆さん)