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読書マラソンに参加しよう!

 新入生のみなさんご入学おめでとうございます。みなさん、読書はしていましたか。読書をしていたという人も、これからしたいと思っている人にもぴったりな、読書マラソンというものを知っていますか。今回の読書百遍では読書マラソンを紹介しようと思います

 

読書マラソンとは!?

 

 本を継続的に読んで、4年間で100冊以上を目指そうという全国の大学でおこなわれている企画で、本の感想を生協に出すと、1ポイント分のスタンプがもらえ、10ポイントごとに生協利用券などのプレゼントがもらえます。また、個人的な読書記録にもなり、達成感も得られます。「読書マラソン」は、自分が読んだ本の感想コメントを書き、その感動をほかの学生たちに伝えることができます。また、その感動がほかの学生に伝わっていき新たな読書につながるという連携を生み出しています。

 

読書マラソンの流れ

1 エントリーをする(カードをカウンターに持っていく)。その場で15%OFF券がもらえる

2 本を読む

3 POPカードに感想を書く

4 スタンプカードにハンコをもらう

5 ハンコが10個たまると割引券がもらえる

6 POPカードと本がいっしょに並びます

7 ほかの人の感想を見ることができます

 

素晴らしいコメントは表彰されるのでそのコメントを紹介します

 

グランプリ

サラエヴォ・ノート
  「民族浄化」で有名な旧ユーゴスラビア紛争。この本は激戦区サラエヴォを実際に見聞きした著者によって書かれた「文明への告発書」である。この本のすばらしい点は、サラエヴォを安易に「悲劇の地」として描くのではなく、横行していた不正義を告発しつつ、地獄のような戦場にいながらも、シニカルで屈強に日々の生活を過ごす非支配市民たちのみずみずしい生命を映した「人間賛歌」の本であることだ。不正義が横行する現代。それが我々の追い求めていた社会ならば正義とは何なのか。

著書 J・ゴイティーノ
出版社 みすず書房
ペンネーム てら



衣笠キャンパス賞

鬼の研究
 鬼は難しい。日本の人びとの裏世界を暗躍する鬼なのだから、その姿を捉えることは難しい。だから当然、この本も分からない。分からないからこそ面白い。何度読んでも同じ箇所を読んでいるにもかかわらず、新しい発見がある。多くの物語の中で語られる鬼、そのディティール、その背景、王朝の暗黒部を生きた鬼の意味を、歌人独特の流れるような言葉で書き連ねてゆく。特に中世の般若に特別の思いをこめ、その立場を共感し、その生き方に、人間的な思いをはせる…人に近き存在でありながら、決して同一のものではない「鬼」を、同じく苦の世に生きるものとして見る姿勢に感動する。

著者 馬場あき子
出版社 ちくま文庫
ペンネーム 骨



BKCキャンパス賞

明日の記憶
 若年性アルツハイマーと診断された50歳の主人公。不治の病に絶望し、記憶を奪われることに恐怖し、苦悩しながらも病魔から必死で逃れようとする主人公に、私は同情したのだ、前半は。会社を辞め、娘が結婚し、孫が誕生すると、彼は絶望の中に小さな希望を見いだし、苦悩は痴呆に優しく目隠しされ、心は次第に穏やかなものになっていく。終盤の彼はまるで聖者のようだった。彼の心はほとんど空っぽになった。だが彼の心の中には、私たちが忘れてしまった美しい光が残った。私は、もう彼に同情しない。

著者 萩原浩
出版社 光文社
ペンネーム サイッコ



全国にはばたいたで賞

流星ワゴン
 絶望、裏切り、孤独。これらの先にある究極の概念は、死、だ。思い通りにならない日々を過ごしていくなかで生きることをやめてしまいたいと思った経験は誰にでもあるだろう。だけど、たとえ望まない現実であってもそれを受け入れられる強さが持てたのなら、いつだってやり直していくことはできる。未来を変えていくため、そして現実とたたかっていくために最も必要な武器は、僕ら自身の覚悟であると、切に感じた。

著者 重松清
出版社 講談社文庫
ペンネーム Y


 

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