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茶ッ茶、茶ーッス!!

茶畑

日本一のお茶の産地は静岡県。茶畑には霜害を防ぐため、県などの補助金により防霜ファンが取り付けられる場合がある。 写真:上左 温かいお茶は疲れた心身を癒してくれる。


お茶と茶葉

写真:上左 温かいお茶は疲れた心身を癒してくれる。
写真:上右 写真の茶葉は番茶のものだ。番茶はカフェインが少なく、茶葉は手ざわりが軽い。

 

緑茶入門! 茶ダイジェスト!!


 お茶には、緑茶、紅茶、ウーロン茶などがあるが、これらはすべて"同じお茶木の葉"から作られる。同じお茶の木の葉が製造工程中の加工方法によって、不発酵の緑茶、全発酵の紅茶、そしてその中間にあたる半発酵のウーロン茶の3つに分けられるのだ。  そして、いろいろなお茶の木の品種の特性によって緑茶向き、紅茶向き、ウーロン茶向きの茶葉を使い分け、それぞれのお茶の原料として製茶される。そのほかに、例外的なお茶として、後発酵茶という特殊な加工方法のお茶もあるが、これは基本的には緑茶を湿らせて酸化発酵させた2次加工茶といえる。
 お茶が世界的な飲料として、広く世界の人々に飲まれだしたのは19世紀から20世紀にかけての近代に入ってからのことである。今日、商品として世界の流通市場に流れているお茶の生産量は、およそ260万トンで、その内訳は下のグラフのようだ。  ちなみに、日本のお茶の総生産量は約8万5千トンである。茶業の先進国である日本とはいえ、世界のお茶の総生産量のわずか4パーセントに満たないのだ。
 このページでは、お茶についての雑学、知られざるお茶の活用法、お茶の意外な効用について書こうと思う。

 

お茶でないお茶?


 お茶とは、お茶の葉を原料として作ったものである。つまり、麦茶やどくだみ茶、ハーブティーなどのお茶以外の植物の葉や実を用いて作られたものはお茶ではないのだ。
 お茶でないお茶は、上に挙げたもの以外に、あまちゃづる茶、柿茶、ルイボスティー、そば茶、ハブ茶、甜茶などがある。

 

お茶の分類

お茶の分類
世界のお茶の生産割合

 

お茶を制する者は人生を制す!


お茶
それははるか昔から伝わる飲み物
お茶の出発は2000年前にまでさかのぼる
人はなぜお茶を作ったのか?
その答えはおそらく "薬"としてだろうお茶に含まれるさまざまな成分…
カフェインに始まり、カテキン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、フッ素、そしてミネラル
人体に良い影響を及ぼす成分を多く含むお茶は薬としてはうってつけだっただろう
このページでは、仙台の人々が見出したお茶の効用を伝えよう

 

こんなときはこんなお茶を! -お茶のおいしい効用-


力仕事やスポーツの前 煎茶
 別名、筋肉刺激剤とも呼ばれるカフェインを多く含む煎茶が最適。
 力仕事やスポーツを始める20分から30分前に飲み、その最中は20分から30分ごとにコップ1杯飲むようにすると効果がある


眠気を覚ましたいとき 煎茶
 カフェインが多く含まれた煎茶が向いている。カフェインのもつ覚醒効果によって眠気がとれるのだ。
 また、アルコールの酔い醒ましにも効果的。カフェインは高い温度の湯でいれたお茶のほうに多く含まれる。そのぶん渋味が強くなるが、どうしても眠気を醒ましたいときは、こちらのほうがはるかに効果的だ。


脂っこい料理の後 ほうじ茶
 脂っこい料理の後にはほうじ茶がよく合う。口内のべとつき感が消え、サッパリするからだ。
 また、サッパリしたほうじ茶や番茶は空腹時によく合う。濃いお茶は胃を刺激するからだ。
 食後には、虫歯菌の増殖を抑えたり、食中毒を予防する成分のカテキンを多く含むものを選ぶ。カテキンは煎茶に多く含まれる。

 

お茶の活用法


茶風呂
 最近はハーブのお茶が人気だが、お茶も同様に入浴剤として使えるのだ。
 メッシュやガーゼにお茶の葉(粉茶でもよい)を入れ、沈めるだけで肌のつやが良くなり、体が温まる。


におい消し
 いろいろなにおい取りにはお茶が便利だ。たとえば、しばらく使っていないティーポットだと、スプーン1杯のお茶の葉を入れておけば、カビ臭くならない。
 フライパンや鍋、まな板などに染みついたにおいも、茶殻でふき取ればかなり消える。


塗料のにおい消し
 居住部屋や事務室などに塗装した場合、いつまでも塗料のにおいが残ることがある。この場合、フライパンなどに古茶か下級茶をいぶして煙を部屋中に充満させる。2-3時間すると塗料のにおいが取れる。


さびを防ぐ
 鉄瓶や鉄鍋はさびがちだが、お茶の出がらしでふけばその心配はない。
 お茶に含まれるタンニンが鉄と結びついて表面に膜をつくるようだ。


茶枕
 そば殻と同様に、茶殻も枕に使える。お茶の出がらしを日によく干したのち枕に詰める。
 お茶の香りがかすかにして、心地よい眠りを誘う。


 

お茶で二日酔い防止!?


 二日酔いは、体内に入ったアルコールが完全に分解されず、頭の痛みや不快な気分が残ることである。お酒の量が多いと、肝臓がいくら働いても追いつかず、結果として有害物質のアセトアルデヒドを増やしてしまうことになる。それが二日酔いとなって現れるのである。
 ところが、血液中にブドウ糖やビタミンCが充分にあれば、アセトアルデヒドの分解能力が高まる。その点、お茶には血液中のブドウ糖を増やす働きのあるカフェインが含まれており、ビタミンCも多く含まれる。
 これらが相乗作用をして、二日酔いをいっそう予防してくれる。

 

 

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