現在のわたしたちはとても平和な環境のもとで暮らしています。そのようなわたしたちが平和について考える時間というのは非常に貴重なものです。「平和と民主主義」を理念に掲げている立命館大学ですが、戦時中、多くの学生が徴兵や勤労奉仕に駆り出され、多くの尊い命を失いました。「不戦のつどい」は、戦場で命を失った多くの学生を偲び、いまを生きる人々が不戦について考え、「不戦のちかい」を新たにする場です。
そして、大学は「二度と学生を戦地に送り出さない」、学生は「二度とペンを銃に持ち替えない」という反戦・平和の誓いをあらたにする場です。「不戦のつどい」は、今年で60回目の節目をむかえます。
製作者は札幌出身の彫刻家の本郷新です。彼は、人間愛に満ちた多くのモニュメントを残しています。「嵐の中の母子像」は彼の協力のもと、広島市婦人連合会によって1960年8月5日に建立されました。右手で乳飲み子を抱え、左手で幼児を背負おうとしながら、前かがみ姿勢で生き抜こうとする母の姿を表した高さ1・5m、幅1・6m、奥行き65㎝のブロンズ像です。建立された目的は「核兵器廃絶への限りない努力を呼びかける」です。襲いかかる業苦に耐え、悲しみを乗り越えていく母親の強い愛情を示す像に市民の平和の願いを託しています。
製作者は同じく本郷新です。「わだつみの像」は現在、立命館大学国際平和ミュージアムのエントランスホールに展示されています。「わだつみ」は「わた(うみ)のかみ」の意で「海をつかさどる神」を意味しています。過去、多くの学生がその尊い未来と生命を聖戦という美名のもとに奪いさられました。この像は、その戦没学生の嘆き、怒り、苦しみを表した反戦と平和のシンボルです。1953年12月8日太平洋戦争開戦の記念日に立命館大学で建立除幕式を迎えるに至りました。そしてこの像の建立以来、毎年1度も休むことなく、「不戦のつどい」は開催されています。
わたしたちが普段口にしている学食などは、とてもおいしいものです。しかし、戦時中の人たちにとっては食事の材料さえ手に入れることが困難でした。「戦時中のメニューを食べてみませんか?」「戦時中の暮らしを忍びませんか?」生協では「すいとん企画」を、12月2日~6日の期間に実施します!
場所は、衣笠キャンパスでは存心館食堂、BKCではユニオンカフェテリア1階です!
価格は63円です!
すいとんとは、本来、小麦粉の生地を手で干切るなど加工して、野菜等といっしょに煮込んだ日本の郷土料理です。第二次世界大戦末期、食事事情の悪い日本で主食の米の代用食として作られた「すいとん」は、全く別物で、お湯に小麦粉を落とし込んで、さつまいもの葉や蔓等を煮込んだだけのものでした。その当時のすいとんを想像しながら食べてみてください!
「読書の秋」は、もう終わってしまいましたが、生協のブックコーナーではまだまだ終わりません! 平和をテーマにした本は多数出版されていますよね。生協書店では毎年、平和に関する本を選出し、「不戦のつどいコーナー」をもうけています。場所は、衣笠キャンパスでは存心館ブック&サービス、BKCではリンクショップで実施されます。実施期間は11月25日~12月20日です。是非この機会に一度、生協書店にお立ち寄りください!
「はだしのゲン」という漫画をみなさんは知っていますか?
みなさんも一度は見たことがあるのではないでしょうか?広島への原爆投下により、家族を失いながらもたくましく生きる少年ゲンの姿を描いた中沢哲治氏の漫画です。少年ゲンは、一体何をわたしたちに伝えようとしたのでしょうか?
そして、最近話題となった「はだしのゲン」閲覧制限問題とは何だったのでしょうか? 平和の大切さ、平和教育のありかたを考える講演会です。日時は、12月3日の18:00~20:00、衣笠キャンパスで行われます。BKCでもテレビを通じて生中継で見ることができます。是非参加してみてはいかがでしょうか?
あなたの平和の思いを表現しよう!
「平和川柳」という企画も実施されるよ!
あなたは、立命館大学で「不戦のつどい」などが行われていることは知っていましたか? 今のわたしたちにとって「不戦のつどい」をする意味とは何でしょう?
「不戦のつどい」は1年に1度、平和について改めて考え直すことができるいい機会だと思います。戦争を身近で体験した世代が少なくなっていく中、だれが後世に伝えていくのでしょか?
それは、「わたしたち」です。わたしたちが歴史を知ることが、これからの未来を創っていくのだと思います。平和だと信じ、平和について考えることのない今だからこそ、学生であるわたしたちの目で見たことをわれわれの目線で伝えていくことが、大事なのではないでしょうか?
平和の話となると、難しく、どうしても固いイメージになってしまいますよね。固く考えず、60回目の節目をむかえる「不戦のつどい」に参加してみてはいかがですか?
平和について少しでも多くの人が興味を示してもらえると嬉しいです。
経済学部1回生 O.O
舞鶴特派員からのひとこと
Peace Now! 2013舞鶴に参加して、自分の住んでいる京都の歴史を知ることができて、非常に興味深かったです。特に引き揚げやシベリアからの帰国を受け入れた舞鶴港には貴重なお話がたくさんうまっており、やっとの思いで帰ることができた人々の気持ちやずっと家族の帰りを待っていた人々の気持ちがとても身に染みました。
グループワークでは6班に分かれBSJK法といってブレインストーミングをして、たくさんの意見や情報をまとめる方法を用いて、お互いの意見を出し合いました。私の班では「戦争は何のためにあるのだろう。」といった疑問や、外国人強制労働に対して「人格の否定だ。」といった素直な意見がでました。最後はこの活動を通して自分がなにかできることを探しそれを実行するための目標を立てました。
この記事で取り上げた事件は映画や本でもあるので、ぜひご覧になってください。
法学部1回生 K.A
上にある美しい景色の写真は五老ヶ岳展望台から撮影しました。「近畿百景No.1」と呼ばれるこの景色にはたくさんの真実が隠されています。
このきれいな景色の中には火薬庫や防空砲台などといった戦争のための準備が伊藤博文の時代からたくさん施されてきており、長い歴史があります。また、イージス艦が配備され、海上自衛隊の基地でもあります。
衣笠編
BKC編
今回のメニューはアメフト部とラグビー部に提供されたものであり、鳥の照り焼きや肉じゃがなどメインとなるおかずが充実しています。デザートも白玉がついており、とてもバラィティー豊かな食事となっています。また別の日のメニューでは、牛肉の炒め物など筋肉づくりのタンパク質の源のみならず、かぼちゃの煮物やデザートのオレンジなど、栄養バランスも考えられたものとなっています。
アスリート食に関しての取材を通じて、アスリートの方々が必要な栄養をとるためにかなりの量の食事をとらないといけないことに驚きました。そして、栄養価が高く、味の良いものを提供することが大切であると思いました。
産業社会学部1回生 I.Tさん