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あなたの本を見つけよう!!  Book Vox

Book Vox~夏に読みたい一冊~

そろそろ夏ですね…

 いよいよ夏真っ盛り。前期も終わりに近づき、とうとう夏休みが迫ってきましたね。夏の過ごし方はたくさんあるかと思いますが、時間に余裕のできるこの夏を読書をして過ごしてみませんか? ということで、今回はこの夏に読みたい本特集です。帰省や旅行へ向かう電車の中や、ちょっと暇で退屈な日に、本を開いて夢のような世界を体験してみましょう! そして手に取る一冊が、BookVoxで紹介されたものなら生協学生委員会としても幸いです。それでは、素敵な読書の夏にご案内いたします。

 

夏への扉


著者: ロバート・A・ハインライン
訳: 福島正実訳
出版: ハヤカワ文庫

 友人と恋人に裏切られ、会社を乗っ取られるという絶望の中、バーで飲んでいたぼくは、「冷凍睡眠保険のネオンサインを目にし、契約を結ぶ。しかし、怒りのおさまらないぼくは冷凍睡眠へ行くのを取りやめ、二人に復讐へ向かうも返り討ちに合ってしまう。そして二人の手によって自分の意志とは無関係に西暦2000年に送られる…。

 時間テーマSFの傑作と名高い、不朽の名作。純粋にSF小説として楽しむだけでなく、今では過去である著者が描いた2000年の世界とのギャップを楽しむ事もできます。

 

ハルチカシリーズ


著者: 初野晴
出版: 角川文庫/角川書店

 廃部寸前の弱小吹奏楽部のフルート奏者チカと、幼なじみのホルン奏者ハルタは音楽教師・草壁先生のもと、吹奏楽の"甲子園"である普門館を夢見る高校生。そんな中、二人の前に立ちふさがる色とりどりの日常の謎。無事に解決して、普門館へ出場する事ができるのか?

 文庫で『退出ゲーム』『初恋ソムリエ』『空想オルガン』、単行本『千年ジュリエット』が刊行されている、青春ミステリー。ちょっと変わった三角関係の行方や、個性豊かな登場人物。読み始めたらページをめくる手が止まらないでしょう。連作短編なので、読みやすく、4冊まとめてこの夏にさっと読んでしまえるオススメのシリーズ物です。

 

サマータイム


著者: 佐藤多佳子
出版: 新潮文庫

 その夏、台風が近づきつつあるのにも関わらずやってきた市民プールで、ぼくは2つ年上の左腕の無い少年、広一くんと出会う。案の定雨が降り始め、広一くんは風邪をこじらせて入院してしまう。道中で偶然出会ってしまった1つ年上の姉、佳奈とお見舞いに行ったことをきっかけに、3人は親しくなっていく。やがて、夏の終わりがやって来て…。

 『しゃべれどもしゃべれども』や『一瞬の風になれ?で有名な佐藤多佳子のデビュー作。登場人物の共通する4作品からなる短編集。中でも、表題作である「サマータイム」は誰もが経験したような、少しほろ苦い夏のひとときが描かれていてなんだか懐かしい気分になります。

 

赫眼


著者: 三津田信三
出版: 光文社文庫

 目を奪う美貌と、小学生とは思えぬ色い ろか香。転校生の目童たかりは、謎めいた美少女だった。学校を休んだ彼女に届け物をしに、少年が訪れた家の奥には、禍まがまが々しい何かが横たわっていた…。

 表題作「赫あかまなこ眼」を始め、恐ろしい、というより禍々しいという言葉が合うようなホラーが十二作収録されている短編集。中でも、「合わせ鏡の地獄」は読んだ後しばらくは鏡に近づきたくなくなります。夏と言えばホラー。読んで背筋が寒くなりたい方にオススメです。

 

まだまだありますよ…?

『会談途中のビッグ・ノイズ』
著者:越谷オサム
出版:幻冬舎文庫
『怪笑小説』
著者:東野圭吾
出版:集英社文庫

 

『シアター』
著者:有川浩
出版:メディアワークス文庫
『虚構推理-鋼人七瀬』
著者:城平京
出版:講談社ノベルス

 

『幻想郵便局』
著者:堀川アサコ
出版:講談社文庫

 

『ダース・ヴェイダーとルーク(4才)』
著者:ジェフリー・ブラウン
出版:辰巳出版
『ラブ・ケミストリー』
著者:喜多喜久
出版:宝島社文庫

 

『虐殺器官』
著者:伊藤計劃
出版:ハヤカワ文庫
  『猫を抱いて象と泳ぐ』
著者:小川洋子
出版:文春文庫

夏を彩る一冊にこのページで出会っていただけたら幸せです。

 

まずは人気作家の本を読んでみよう!

立命館生協は「4年間で100冊! 読書マラソン」に取り組んでいます。とはいえ「何読んでいいかわからないし」という声も店舗ではたくさんお聞きします。
そこで今日は読書マラソンの一環「コメント大賞」に応募してくれた立命館大学生の皆さんに人気の作家作品をご紹介します!

 

人気作家ベスト3
1.有川  浩
2.東野 圭吾
3.米澤 穂信

今さらながらあらためて。
生協で書籍を購入する時は組合員証の
ご提示で10% オフ!
忘れずにご自身の組合お持ちくださいね

№1 有川 浩

映画化で話題の「県庁おもてなし課」の原作者。文庫本になって手に取りやすくなりましたよ!

 


№2 東野 圭吾

付属中学・高校生にも大人気。いろいろな作品、お好みもあると思いますがなんと言っても「名探偵 ガリレオ」シリーズ。ドラマ、映画もありますが、文字でももちろん楽しめます。シリーズですが長編・短編あるので個別に読んでも大丈夫です。

 

№3 米澤 穂信

表紙を見るとわかる人も?「氷華」シリーズで人気が出ました。「インシテミル」は映画にもなったのでご存知の方もいるかもしれませんね。


情報理工学部 谷口忠大先生の本「ビブリオバトル 本を知り人を知る書評ゲーム」  発刊記念イベントが開催されました!

「ビブリオバトル」ってご存知ですか?
皆で集まって、5分程度の決まった時間内に本のプレゼンを互いに行い、読みたいと思った本を投票してチャンプ本を決める…
という一種のゲームのような「知的書評合戦」のことです。これを考案したのが谷口先生。そして全国にも広がりを見せるビブリオバトルの面白さをまとめた本がこのたび文春新書から発刊されました。これを記念して4月22日にリンクショップ店頭でイベントが開催され、学生を中心に約30 人が集まりました。

イベントは谷口先生とスポーツ健康科学部の木村哲也先生の「トークショー」、「ビブリオバトル」、「サイン会」の3部構成。
トークショーではバトルの楽しさだけではなく、本が発行されるまでのエピソードなども紹介されました。
1時間ほどの短い時間でしたが内容凝縮! のイベントでした。何がきっかけでその本を手に取るか? こんなバトルを見たり聞いたり、そして実際に参加(プレイ)することかもしれませんね。イベントに来れなかった方、ビブリオバトルに少しでも興味を持った方はこの新書のご一読を!

文春新書 税込809 円

 

読書マラソンにエントリーしよう!!

エントリーするには
書籍部(衣笠B&S、BKCリンクショップ)の店舗においてある読書マラソンエントリー用紙に必要事項を書いて、書籍カウンターに提出します。
(スタンプカードとコメントカード、文庫・新書割引券がもらえます)

所定のコメントカードに本の感想を書いて提出すると、スタンプカードに一枚につき1個ハンコを押されます。それが10個たまると割引券を貰えます。

 

読書マラソンを走ると
出されたコメントカードからセレクトされたものが、コメントカードと一緒に生協の売場に並びます。自分の感想を人に読んで貰えますし、同世代の仲間たちの感想も味わうことが出来ます。

 

ブックカフェにようこそ
静かにコメントでの自己主張だけでなく、立命館には本について何でも語り合う場所があります。それがブックカフェです。本を好きな方、読まない方、誰でも参加できます。くわしくは各キャンパスでご確認ください。

 

読書マラソンに参加しよう!

読書マラソンは、大学時代に100 冊の本を読もう! という呼びかけのもと2004 年にスタ-トした企画です。

 

エントリーするには

書籍部(衣笠B&S、BKCリンクショップ)の店舗においてある読書マラソンエントリー用紙に必要事項を書いて、書籍カウンターに提出します。(スタンプカードとコメントカード、文庫・新書割引券がもらえます)

所定のコメントカードに本の感想を書いて提出すると、スタンプカードに一枚につき1個ハンコを押されます。それが10個たまると割引券を貰えます。

 

読書マラソンを走ると

出されたコメントカードからセレクトされたものが、コメントカードと一緒に生協の売場に並びます。自分の感想を人に読んで貰えますし、同世代の仲間たちの感想も味わうことが出来ます。

 

ブックカフェにようこそ

静かにコメントでの自己主張だけでなく、立命館には本について何でも語り合う場所があります。それがブックカフェです。本を好きな方、読まない方、誰でも参加できます。くわしくは書くキャンパスでご確認ください。

 

>>読書マラソン・コメント大賞については、こちらもごらんください。

 

Book vox 200号特集

 今回特集するのはベストセラー!!
 ベストセラーとは、○○冊以上売れたなどの決まりが特にないので表現としてはとても曖昧なものなのですが…
 今回はRUC200号にちなんで、今まで出版された本の中でも200万部以上売れたものを取り上げ、紹介していきたいと思います。
 この紹介を見て興味がわいたらぜひ実際に手に取って読んでみてくださいね!!
 普段はあんまり本を読まない人もこれを見て少しでも興味をもってもらえたら嬉しいです!!

 

星の王子様

著者:サン=デグジュペリ  
訳:河野万里子
出版:新潮文庫

 全世界で8000万部、日本では600万部以上売られ、60年以上経った今でも多くの人に親しまれる児童文学の名作。
 砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った不思議な男の子。
 彼は小さな自分の星から飛び出し、いくつもの星をめぐってからこの地球にたどり着いた王子さまでした。
 さまざまな星で出会った奇妙な大人たちの話を始めとする、王子さまのちょっと不思議な物語と、それを通じて成長する王子さまを描いた物語。

 

ココがオススメ

 なんと言ってもこの本の特徴は読みやすい文章と、作者自身によるシンプルで魅力的な挿絵です。有名な作品なので、絵本や児童書として昔読んだことがある人も多いかもしれませんね。
 児童書でありながら、子どもの心を失ってしまった大人に向けられたものなので、読んだことがある人も読み返してみてはどうでしょうか?

 

道をひらく

著者:松下幸之助
出版:PHP文庫

 パナソニックの創業者として知られる松下幸之助の、雑誌『PHP』に掲載されたエッセイをまとめたビジネス書。発売から今まで450万部以上を売り上げ、現在でも売れ続けている、ビジネス書のベストセラーでありロングセラー。
 連載された短文の中から、121編を選んでまとめたもので、見開き2ページで完結する一つの話になっています。

 

ココがオススメ

 「運命を切り開くために」「日々を新鮮な心で迎えるために」など、自分の状況に合わせて読む話を選ぶ事ができます。見開き2ページということで気軽に読む事もできるので、一度手にとってみて、試しに読んでみてはいかかでしょうか?

 

三毛猫ホームズの推理

著者:赤川次郎
出版:光文社文庫

 まるで自分で推理し、重要な何かを教えるかのような奇妙な行動をとる三毛猫、ホームズと、刑事でありながら、血が苦手で高所恐怖症・女性恐怖症というさまざまな弊害を抱えた義太郎が出会う、さまざまな事件を描く推理小説。
 ミステリ作家、赤川次郎によるシリーズ累計2600万部以上売れている大人気シリーズで、三毛猫ホームズの記念すべき第一作目。このシリーズは長編短編合わせて40以上発売されており、現在も新刊が刊行されている。

 

ココがオススメ


『三毛猫ホームズの十字路』
同シリーズ45冊目

 シリーズ物ではありますが、どれから読んでも楽しむ事ができ、三毛猫ホームズや、義太郎を始めとした魅力的なキャラクターが登場し、すらすらと読む事ができます。
 多くの話があるので、このシリーズにハマればしばらくの間読む本に困る事はありませんね。長編は…っていう人は短編集から読んでみてはどうでしょうか?

 

生協では教科書や小説だけでなく、漫画や雑誌も買えます!

主なベストセラー

単行本

『ノルウェイの森』
著:村上春樹 出版:講談社
『窓ぎわのトットちゃん』
著:黒柳徹子 出版:講談社
『五体不満足』
著:乙武洋匡 出版:講談社
『バカの壁』
著:養老孟司 出版:新潮社
『チーズはどこへ消えた?』
著:スペンサー・ジョンソン
訳:門田美鈴 出版:扶桑社
『人を動かす』
著:デール・カーネギー
訳:山口博 出版:創元社
『こころ』
著:夏目漱石 出版:新潮社

シリーズ

『グイン・サーガ』
著:栗本薫 出版:早川書房
『ズッコケ三人組』
著:那須正幹 出版:ポプラ社
『竜馬がゆく』
著:司馬遼太郎 出版:文藝春秋
『ノンタン』
著:キヨノサチコ 出版:偕成社
『ハリー・ポッター』
著: J・K・ローリング
訳:松岡祐子 出版:静山社
『青春の門』
著:五木寛之 出版:講談社
『幻魔大戦』
著:平井和正 出版:角川書店

漫画

『ONE PIECE』
著:尾田栄一郎 出版:集英社
『ゴルゴ13』
著:さいとう・たかを 出版:リイド社
『ドラゴンボール』
著:鳥山明 出版:集英社
『名探偵コナン』
著:青山剛昌 出版:小学館
『美味しんぼ』
原作:雁屋哲 画:花咲アキラ
『ドカベン』
著:水島新司 出版:秋田書店
参考
『ザ・ベストセラー1985~2004』(日経アソシエシエーツ)
『KINO』創刊号/2006年4月30日発行(河出書房新社)

 

本のお求めはコチラ!!

お買い求めは「衣笠キャンパス:B&Sで存心館の地下」と「BKCのリンクショップ:リンクスクエアの中」です。ぜひお立ち寄りください。

 

読書の秋! 拡大版!

 食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、そして読書の秋! ということで今回のBOOK VOXはいつもより拡大してお送りさせていただきます!
 今回は、自己啓発ノンフィクション小説といったジャンルにわけて紹介します。普段から本をよく読む人はいままであまり読んだことのなかったジャンルの本を、あまり本を読んだことのなかった人は自分の興味の持てるジャンルの本を読んでみてはいかがでしょうか。読みやすく、よく読まれているであろうジャンルを大きくとりあげて紹介しましたが後にあるように、これ以外にもたくさんのジャンルの本があります。秋の夜長という言葉がありますが、秋の夜は長くてすごしやすく、集中して本を読むのに向いています。この機会にたくさんの本を読んでみてはいかがでしょうか。本が苦手な人は、映画やドラマ化されているものを読んでみると読みやすいかもしれません。

 

―自己啓発―

あ、あの、靴みがきなんて、何か意味あるんですか?

「夢をかなえるゾウ」
  水野敬也 著(飛鳥新社)

 「自己啓発の本は興味があるが全部読める自信がない」、「どの本から読み始めていいかわからない」などと思っている方におすすめの本です。「夢をかなえるゾウ」は、成功を願うぐうたら主人公とあんみつが好きなゾウの神様ガネーシャが「成功するため」の方法を、漫才を交えたストーリーで深めていくファンタジー小説です。ガネーシャは毎日一つ必ず実行できる課題を出します。その課題は「そんなことして何の意味があるのだろう?」と思うようなことばかりですが、主人公はその課題をクリアしていくなかで新しい世界の見かた、成功する人の価値観を発見していきます。とても読みやすく、いろいろな偉人のことを元にガネーシャを通してわかりやすく書いているのですごくためになります。この本をきっかけに実行することから始めてみませんか?

 

どの生き方をするかの選択権は、あなたが握っています。

「20代にしておきたい17のこと」
  本田健 著(だいわ文庫)

 20代になったばかりの人、これから20代になる方に。あなたは、今どういう状態ですか?退屈している? 自分が嫌い? それとも、ワクワクして、夢を追いかけているでしょうか? 「20代にやっておけばよかった」と後悔したくない方や20代でしかできないワクワクするような毎日が送りたいという方におすすめの一冊です。30代よりも上のあらゆる世代の人に「後悔していることは何か」をインタビューしたものや、「経済的にも社会的にも成功して、いま幸せな人たち」の話を加えたものを17の項目にまとめています。あの「ユダヤ人大富豪の教え」の著者本田健さんの書いた人生の目的とは何か、幸せとは何か、自身の考えを引き出す手助けをしてくれる本です。とても薄く小さい読みやすい本なので分厚い本が苦手の人でも読み切ることができると思います。

 

―ノンフィクション―

人間とは何か?生きるとは何か?

「夜と霧」
  V.E.フランクル 著(みすず書房)

 『夜と霧』は心理学者である著者フランクル自身が第二次世界大戦中に、ナチス・ドイツによって強制収容所に入れられたときの体験について書かれています。
 ナチス・ドイツの小規模強制収容所での過酷な経験について、フランクルは「心理学の立場から解明」しようとしています。過酷な労働生活、貧しい食・住、劣悪な環境、ナチス親衛隊員や収容所監視兵だけでなく被収容者間での酷い人間関係、そして、「ガス室送り」の恐怖、いつまで続くかわからない収容所生活、このような状況の中で、人は何を心の支えに生きていけるのでしょうか? 彼は、人はいかにして生きていくかを心理学の立場で考え、収容所での生活を通して人はどう変化していくのかをこの本に綴っています。

 

ある多重人格の記憶の数々

「24人のビリー・ミリガン」
  ダニエル・キイス 著(早川書房)

 「1977年、アメリカのオハイオ州で、事件の容疑者としてビリー・ミリガンという青年が逮捕されました。しかしながら、彼には事件の記憶が全く残っていませんでした。彼には、彼を含めて、24人の人格が存在したのです。さらに、24人の人格は性別、性格、国籍、年齢など一つひとつが違うのです。彼に、なぜ24もの人格が生まれたのでしょうか。また、それらの混乱をビリー・ミリガンはどうやって乗り越えていくのでしょうか?」
 1981年、ダニエル・キイスは全米を驚倒させ1992年にこの話が邦訳されて、日本でも空前の「多重人格ブーム」が巻き起こりました。今や、この本は記念すべき作品となっています。

 

―小説―

諦めてない武さんは間に合ってます。

「フリーター、家を買う。」
  有川浩 著(幻冬舎)

 『フリーター、家を買う。』は、ドラマになったことでも有名で有川浩さんの小説の中でも人気の作品の一つです。有川浩さんの作品は、キャラクターがとてもユニークで今回の作品でも、ほかの作品と違う個性的なキャラクターが多数登場しています。
 今回の作品は大学を卒業し、就職した「」が母の病気を知り母のために奮起する。そして母の病気に理解のない父、という物語です。この作品の見どころは、ぐうたらな生活を過ごしてきたフリーターの誠治と、一見自分のことしか頭にない父の誠一が母の病気を知り、それを通して「人」としてどのように成長していくか、というところです。自分がこのままではだめ、どうしたらいいかわからないという人は一度手に取って読んでみてください。この本が背中を押してくれると思います。

 

おまえの頭は天窓が開いている

「宵山万華鏡」
  森見登美彦 著(集英社)

 『宵山万華鏡』はみなさんご存じの祇園祭が舞台の物語で、相も変わらず森見ワールド全開です!! 森見さん独特の世界観はそのままに初めての人も、もちろん森見さんのファンの人も楽しめる作品になっています。
 この作品は、先ほども言いましたが祇園祭が舞台となり、さまざまな登場人物にさまざまな不思議な出来事が起こっていきます。衣笠キャンパスだけでなく、BKCの学生も祇園祭に行ったことがある人は多いのではないでしょうか? 今年の祇園祭は残念ながら終わってしまいましたが、来年の祇園祭は行ったことがある人はもちろんのこと、行ったことがない人もぜひ、この本を読んでから行ってみませんか? 今まで見てきた祇園祭の風景がちょっと違って見えるかもしれませんよ。そしてあなたにも不思議なことが起こるかもしれませんね。

 

他にもこんなジャンルの本が・・・

 今回紹介した以外にも多くのジャンルの本があります。ジャンルの分け方にもさまざまな分け方があり、図書館では、総記、哲学・宗教、歴史・地理、社会科学、自然科学、技術、産業、芸術、言語、文学というように分けられてることが多いです。また、本屋をのぞいてみると実用書や専門書、参考書、日本文学、海外文学、洋書、コミック、ビジネス書などなどたくさんのジャンル、分類の本があります。本から得られるものはたくさんあります。読みやすいものや、今の自分に必要だと思えるもの、いままであまり読んだことのないもの。「読書の秋」というせっかくのこの機会にぜひさまざまなジャンルの本を読んでみてください。きっと何かが得られると思います。

 

本のお求めはコチラ!!

 学校内にある生協の本屋でもたくさんの本を取り扱っています。生協の本屋ではコープメンバーズカードを提示していただくと書籍が10%オフとなります。もし欲しい本が店になくてもお取り寄せすることが可能です。その場合も生協の組合員なら10%オフになります。?参考書や雑誌も扱っています。お買い求めは「衣笠キャンパス:B&Sで存心館の地下」と「BKCのリンクショップ:リンクスクエアの中」です。ぜひお立ち寄りください。

組合員なら10%OFF

 

人生を変えた…かもしれない一冊

 

このコーナーとは

  今回のBOOK VOXでは、教員に聞いたおすすめの本を紹介していきます。現在、若者の読書離れ・活字離れが進んでいると言われています。読書離れ・活字離れは、思考力・読解力の低下につながると言われています。そこで、読書が苦手な人も、そうでない人も、教員おすすめの本を読んで思考力・読解力を向上させましょう!

 

次の本を紹介してくださったのは

理工学部 谷口 一徹 先生
「遠い太鼓」
  村上春樹(講談社文庫)

→人気小説家、村上春樹さんの1990年6月に出版された旅行記です。

 村上春樹と言えば「ノルウェイの森」などの小説が有名ですが、本書は村上氏が実際にヨーロッパ(イタリアやギリシア)に3年間滞在していた際に書かれたエッセーです。観光ではなく実際にその土地に住んでみた初めて分かる日常が実際に新鮮に感じられます。気のおもむくままに書いた日記のようなスタイルになっています。特に、登場する人物が各国の国民性を如実に反映しており興味を持って読み進められます。「ノルウェイの森」や「ダンス・ダンス・ダンス」など村上氏の代表作が生まれたのはまさにこの滞在期間中で、名作が生まれた裏側が垣間見えるでしょう。国内外問わず、旅のお供におすすめの1冊です。

 

次の本を紹介してくださったのは

文学部 河角 龍典 先生
「日本の景観-ふるさとの原型-」
  樋口忠彦著

→表紙は固そうですけど、長すぎるわけでもないので読みやすいです。

 現在私が取り組んでいる、情報技術を活用した長岡京や平安京などの街並みの3次元可視化に関する研究は、計画工学を専門とする樋口忠彦氏の著書『日本の景観-ふるさとの原型-』が土台のひとつになっています。この本では、日本人がどのような風景を好んできたのかということが、文理の壁を越えて様々な資料から検討されています。20年前の研究成果ということもあり、この研究ではパソコンを用いた景観分析がなされていませんでした。この点に着目し、景観を3次元で再現し、景観シミュレーションを積極的に行う研究を進めることになりました。この本は、研究の幅を広げるきっかけとなった大切な1冊です。

 

次の本を紹介してくださったのは

経営学部 播磨谷 浩三 先生
「リスク:神々への反逆」
  ピーター・バーンスタイン著

→表紙はシンプルで何も書いていませんが読みがいのある内容です。

 この本では、古代ギリシャ時代から現代まで順に追い、それぞれの時代に業績を上げたハレーや、哲学者のパスカルなどの有名人物を登場させ、人間がどのようにして「リスク」をコントロールしてきたのかという歴史について述べています。人間が「リスク」を完全にコントロールすることは不可能だといえます。しかし、リスクを避けてばかりでは、現在の経済社会は存在していなかったといえます。とてもボリュームのある内容ですが、確率や統計などに興味のある人におすすめの1冊です。この本を読んで、リスクマネジメントがなぜ重要であるかを考えてみてはいかがでしょうか?

 

番外編

BKC 学生委員会メンバー人気書籍ランキング
1位 1Q84(新潮社、講談社)
2位 僕は友達が少ない(メディアファクトリー)
3位 氷菓(角川書店)

 

西尾 維新

 

001

恋物語
講談社


サイコロジカル(上)
講談社

  今回のBOOK VOXはいつもより拡大してお送りさせていただきます!
  今回特集するのは、今話題の小説家、西尾維新。主にライトノベルといわれるジャンルの作品を手掛けていて、アニメ化、漫画化、ゲーム化などさまざまなメディアミックスが行われています。最近では、「化物語」のアニメ化についで「偽物語」のアニメ化が行われたことや、西尾維新が原作を担い、週刊少年ジャンプで連載されている「めだかボックス」がアニメ化されたことでも有名です。
  西尾維新の作品は比較的読みやすい作品が多くありますので、本を普段読まない人はこの人の本から読んでみてはいかがでしょうか。
  アニメや漫画を見てから小説を読むと、内容が理解しやすく、さらに読みやすいかもしれません。

 

002

めだかボックス
集英社


人物紹介
  西尾維新は1981年生まれの男性で、小説家。主に、ミステリーやライトノベルといったジャンルの作品を著していて、漫画の原作も手掛けています。立命館大学政策科学部を中退していて、そのためか、作品中で立命館大学を指しているかのような描写がある場合がある。
  西尾維新というペンネームはローマ字で書くと「NISIOISIN」であり、Oを中心に回文になっていることが特徴で、さまざまな言葉遊びや掛け言葉を使った独特な言い回しや、文字だからこその表現が特徴的であり、また、漫画などで定番のキャラ性を過剰なほどに表現された登場人物も特徴的です。
  西尾維新は2002年に『クビキリサイクル』で第23回メフィスト賞を受賞しデビューしました。当時、20歳だったこともあり、キャッチコピーは「京都の二十歳、西尾維新」でした。
  『クビキリサイクル』に続く「戯言シリーズ」は若年層に高い人気を博し、高い評価を得て、『このライトノベルがすごい!2006』では1位に選ばれました。
  講談社BOX作品「物語シリーズ」のアニメ化が決定したり、週刊少年ジャンプで連載されている『めだかボックス』の原作を担当していたりと、多くの場で活躍しています。

 

003

ネコソギラジカル(上)
講談社
「本当っに…、どうしようもねえ
戯言だよ」


クビキリサイクル
講談社

戯言シリーズ
 「戯言シリーズ」は講談社ノベルズ・講談社文庫より、2002年から2005に刊行されたライトノベルシリーズ。
  全6タイトル9冊。
  主人公であり、語り部である『ぼく』こと「いーちゃん」を中心に、どこかおかしな人々が繰り広げるミステリー小説。…いや、物語が進むにつれてバトル要素が増えていくため、バトル小説といっても良いかもしれない。
  主人公である『ぼく』は名前が明かされていないという点でも面白いが、さらに独特の言い回しや強いキャラクターが人気を博している。
  この『ぼく』が通う私立大学が名前が『鹿鳴館大学』であり、京都市北区衣笠に位置し、存神館地下食堂、略して《ぞんち》があり、その隣に生協本屋があるという設定だということも面白い。

 

004

めだかボックス
集英社
生徒会を執行する!


週刊少年ジャンプ
集英社

めだかボックス
 「めだかボックス」は原作を西尾維新が、作画を暁月あきらが担当する漫画作品。『週刊少年ジャンプ』に2009年から連載が開始され、2012年5月現在では連載が続いている。週刊連載の漫画原作としては、西尾維新初の作品。
  あらゆることを完璧にこなす主人公、黒神めだかが学園の問題を生徒会の仲間と共に解決してゆく物語である。物語が進行するに従って、だんだんとバトル要素が増えていき、超人的な能力や、個性の強いキャラクターが登場する。しかし、バトル要素がありながら、相手を更生させたり成長の手助けをしたり、はたまた自分達が成長することを話しの主軸にしている。この作品においても、独特の言い回しや表現が特徴的。
  あまり今までの漫画では見たことのない表現が使われていたりする。

 

005

化物語
講談社
青春におかしなことは
つきものだ。


傷物語
講談社
青春は、“いたみ”なしでは
過ごせない。

物語シリーズ
青春をすべて見るまで終われない《物語》シリーズ全作アニメ化決定/傷物語、映画化決定

化物語
  「化物語」とはライトノベルシリーズである『物語シリーズ』の第1作であり、講談社BOXより2006年に刊行された。
  2009年のテレビアニメ化を皮切りにドラマCD、ゲーム、劇場用アニメなどさまざまな場に進出している。
  21世紀初頭の日本の田舎町を舞台とし、主人公の阿良々木暦■あららぎこよみ■と彼が出会った少女たちの「怪異」に関わる話。しかし、「怪異」の解決に関してよりも、キャラクター同士の漫才のような掛け合いの会話シーンにページを多く割いている。その会話が面白く、テンポが良いため、魅入ってしまう読者が多い。その会話シーンはアニメでもしっかりと表現されている。

傷物語
  同じく「物語シリーズ」の第2作。2008年に刊行された。
  西尾維新アニメプロジェクト第3弾としてアニメーション映画の公開が予定されているが、いつになるかは未定である。
  時系列的には、化物語よりもシリーズのなかで最も早い時期である。『傷物語』は『化物語』の主人公である阿良々木暦が吸血鬼となった顛末が語られている。バトル、友情、助け合い、傷つけ合い…とさまざまな要素が含まれている。西尾維新は後書きで、「化物語が百パーセント趣味で書かれた小説ならば、傷物語は百二十パーセント趣味で書かれた小説」と語っている。
  また、第3作である偽物語はすでにアニメ化している。


 

006

刀語
講談社
その頃にはあんたは
八つ裂きになっている
だろうけどな

刀語
 『刀語』は作者初の時代小説であるライトノベル作品。「刀を使わない剣士」と、それぞれある一つの能力に特化した12本の「変体刀」と呼ばれる刀を持った者たちの戦いを描く。
  アニメ化されている。


 

007

零崎双識の人間試験
講談社
零崎を始めよう。

人間シリーズ
 このシリーズは『戯言シリーズ』のスピンオフにあたるシリーズ。全7巻。殺人鬼である零崎一賊を主人公としていて、「零崎双識の人間試験」は漫画化もされている。

 

008

きみとぼくの壊れた世界
講談社
今までありがとう道徳。
本当にお世話になりました。

世界シリーズ
 ライトノベルのシリーズ作品。講談社から全4巻が刊行されている。ミステリー小説。「メフィスト」に掲載された「もんだい編」に書き下ろしの3編を加えたもの。

 

009

少女不十分
講談社
この本を書くのに
10年かかった。

少女不十分
 二十歳の大学生である「僕」と、あるきっかけで出会った「少女」の交流を書いた物語。「西尾維新、原点回帰にして新境地の最新作。」「この本を書くのに10年かかった。」がキャッチコピーである。

本のお求めはコチラ!!↓

  『クビキリサイクル』の続編である『クビシメロマンチスト』でも言われているように、生協の本屋ではコープメンバーズカード提示で書籍が10%オフ。お取り寄せもできます。取り寄せても組合員なら10%オフ。お買い求めは下の地図の星印。上が衣笠キャパスのB&S。下がBKCのリンクショップです。

 

衣笠キャンパス


BKC

 

 

コメント大賞


あなたの本を見付けよう!!

 今月のテーマはコメント大賞ということで、コメント大賞で選ばれたコメントと本を紹介します。
  コメント大賞では多くの人が自分のお気に入りの本の魅力を自分の言葉で伝えています。
  今回紹介しているコメントは多くの応募の中から選ばれたものです。普段あまり本を読まない人も、このコメントをきっかけにして本を読んだり、本をよく読む人はコメントを書いて、その魅力を伝えてみてはどうでしょうか。











読書マラソン

 大学生協では「大学4年間で本を100冊読もう!」を合言葉に「読書マラソン」という企画を進めています。本を読む楽しさ、本の魅力をみんなで伝え合い、気持ちを共有したいという想いから読書マラソンは始まりました。
  立命館生協の読書マラソンは、読書を楽しみ、読んだ感想を生協にコメントカードとして出せば、冊数に応じて割引券や記念品がもらえます。その上、そのコメントカードと本が売場に並び、プレゼンテーションされます。普段あまり本を読まなく、読書はしてみたいもののどういった本を読んだら良いのかわからないといった人はぜひ生協店舗の読書マラソンのコーナーへ行ってみてください。場所は地図の星印の所です。

 同じ学生の感想コメントが、いろんな本に付いて並んでいます。きっと読みたくなる本が見つかりますよ。

 

衣笠キャンパス


BKC

 

今月のテーマ 大学生


あなたの本を見付けよう!!

 4月ということで、新入生が入学し、回生も上がり、1年が新たにスタートしました。このコーナーでは、毎月のテーマに基づいた素敵な本をみなさんに紹介していきます。今月のテーマは、大学生ということで、主人公が大学生である小説を集めてみました。主人公に自分を投影してみたり、そんなこと現実にはありえないと笑ってみたり、あなたが感じるままに楽しんでみてください!


夜は短し歩けよ乙女
著者:森見登美彦 出版社:角川文庫



風が強く吹いている
著者:三浦しをん 出版社:新潮文庫



イニシエーション・ラブ
著者:乾くるみ 出版社:文春文庫



 

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